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□この感情は何ですか
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兄上に簡単に人を殺す方法を教わりました
その方法は人の首を掴み少し力を入れるだけというもの
そしたら、ポキッて首が折れるか息が出来なくなって死ぬそうです
俺は兄上に言われて実践をしてみました。
本当に簡単に折れてしまい人間とはか弱いものだとわかりました
そして今日も無差別にその方法を試そうとそこらへんの人間を探しました
ふと上空を飛んでいれば一人だけピンク色の目立つ髪をした人間を見つけました
今日はあの人にしましょう
僕はその人間の所まで降り立てばその人間は怯えてました。まぁこれから僕に殺されるのだから当然でしょう
しかし僕にはその人間が何処かで見たことがあると思いました
あっ!?…僕を馬鹿にして肋を折った…
「思い出しました…」
「…へっ…な、なにをですか…」
「君は僕を馬鹿にして肋を折られた人間だと言う事をです…生きていたのですね」
「えっ?…あぁ…あははお蔭様で…えっと俺急いでますんで…」
「…何処に行くのですか逃がしませんよ」
僕は逃げる彼の腕を掴んだ。その腕はあまりにも細く力を入れればすぐに折れてしまいそうだった
「…アマイモンさん…なんの用ですか…」
「君を殺しに来ました」
「…えっ…あっ…」
僕は怯える彼の首に手をかけた。そしてゆっくりと力を入れようとした時彼の目から雫が零れた
それも一粒だけではなく次々と流れては彼の頬から僕の手へと伝っていく
昔、兄上から聞いたことがありました。人は涙を流す生き物だと…そしてこれは、たしか『泣く』という行為だったはず
「…これが涙……君は泣いているのですか?」
彼は僕の問い掛けに言葉を発しはしなかったが頷いた。
「何故、泣いているのですか?」
「……怖いからや…」
「怖い?…僕に殺されるのは怖いですか?」
彼はまた僕を見て頷いた。殺されるのが怖い…僕は初めて疑問を持った…
彼なら兄上が教えてくれない人間の感情をたくさん教えてくれるかも知れないと僕は思った
僕は彼の首から手を離した。そして彼の頬に伝う涙を舌で舐めとった
「しょっぱいです…」
「ちょっ…えっ…ぁなにしとるんですか!?」
「なにって涙を舐めただけです」
「舐めたって……」
彼は僕が涙を舐めとればさっきまで泣いていた彼が急に頬が真っ赤になりだした。
これはどういう事なのだろうか
「顔が赤いですよ」
と僕は顔を近づけて鼻と鼻がくっつきそうな程に近づけて彼にそう言えば彼はまた頬を更に赤くさせた
こんな事を知ったら兄上は僕をおもいっきり怒鳴り付けるでしょうね
「君は面白いです。だから殺さないであげます。そのかわりに僕に君の全てを教えて下さい」
「…俺の全て?」
「はい、君の感情も何もかも全てをです」
けれど、僕は君をまだ殺したくありません
〜この感情は何ですか?〜
(君の名前は?)
(志摩廉造です…)
(廉造ですか…廉造キスしていいですか?)
(ぞえぇぇぇ!?何でや)
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