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□悪魔の囁き
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「志摩廉造…」



俺の目の前に現れたのは地の王アマイモン
俺は彼の姿を見たとたん自然と肋の痛みと冷や汗が滲み出た


「…な、なんですの…」


震えながらアマイモンさんを見ながら後退りをすればそれを阻止するかのようにアマイモンさんは俺の頭を掴み乱暴に引っ張ってきた


「いっ!?…いたいっ!!…髪抜けるって…ちょっ…わかりました!逃げないさかい…離して下さい」

「分かればいいんですよ…志摩廉造」

またもや乱暴に頭を離されよろめくも文句を言ってやろうと口を開くも文句を言えばまたアマイモンさんに何かされるだろうと思い出かかった言葉を飲み込んだ

「それで俺になんの用なんですか?」

「そうでした。貴方に忠告をしに来たんです」

「忠告?…なんのですの?」

「貴方が悪魔落ちしないように忠告に来ました…」

「はぁ?」

彼の言葉に俺は首を傾げた。

俺が悪魔落ち?

なんかの間違いだろう。だって俺は彼を除けば悪魔と戦った事も接触した事もまともにない。それなのに悪魔落ちになるなど考えられない

「接触しなくても悪魔が貴方を気に入れば貴方を悪魔にしようと企みますよ」

俺のの心を見透かしたように言うアマイモンの言葉に俺は言葉を失った。


「悪魔はどんな手を使っても貴方を落とそうとしてきます…だから注意してください」


「……」


さっきからアマイモンさんの言葉に驚かされっぱなしだ。俺はとうとう返す言葉もなくなれば俺はなにも言わずにアマイモンさんから目を逸らした


「忠告はしました。それじゃぁ僕はそろそろ帰ります。これ以上いたら兄上に怒られそうなので…また来ます」

「待ってや」

そう言って飛び立とうとするアマイモンさんを見て俺は彼を引き止めた

「なんですか?」

「どうしてそないな忠告を俺にするんですの?アマイモンさんにとって俺が悪魔落ちしようが関係のないものやないですか?」


「そうですね…えっと…兄上から教わったのですが…貴方が好きだからです」

「えっ…」

アマイモンさんに言われた言葉それがとてつもなく率直に心に突き刺さり、どう返せばいいかわからなくなった


「さようなら…志摩廉造」


そんな俺の気持ちも知らず飛び立っていくアマイモンさんをぼーっと見つめては俺は一人果てしなく続く空を見ていた




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