短編

□夢は処女道(バージンロード)
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※早朝
※恋人設定
※狂愛チック
※盛ってます
※いつ頃の話?と突っ込まないでください
※無駄に長いです
※ご意見ありがとうございました!




「総羅」


なんだか随分早起きしちまってせっかくの非番、二度寝しようと思ったけど寝付けず、私服に着替えて散歩に出掛けたらアレに声をかけられた。


「何でィ」
「どうしたの?こんな朝早く」
「こっちの台詞。第一、何で地球にいんの。宇宙海賊なんじゃないの」


何で地球にいるの、より何で宇宙の賊のくせに海賊なのってェ方が気になりやすがね。


「燃料だよ。地球って環境良いし資源も豊富ダロ。今喰い漁ってる」
「手錠手錠っと……。あ、私服だった」
「大丈夫だよ。ちゃんと残しておくから」
「……」


一体何が大丈夫なんだと呆れていると、そんなことより、と神威が言ってきた。
いやそんなことではないですぜィ。


「喜んでよ。恋人が会いに来たのに」
「…複雑」
「何でヨ〜」


だって近藤さんに紹介できやせん。
一応というか、コイツ団長さまだっけ。思いっきり敵じゃん。


「だってアンタ親に紹介できないタイプでィ」


だから私に恋人がいるの土方さんしか知らないんでさァ、と言えば神威は何とも言えない顔をする。

土方さんからいきなり女の匂いがする、とか言われてつい言っちまった。驚いてたっけ。何も言われなかったから認めてくれたんでしょうかねィ。


「そのヒジカタさんってなんなの?総羅の何」
「は?」
「総羅いつもヒジカタのことばっかり」


なんだいきなり。
…そんなに土方土方言ってやしたっけ。
土方さんのことばっかりって…。


「土方さんはただの上司でさァ」
「……男じゃん」
「んなこと言ったら第七師団?だっけ?女いるでしょ」


私がそう言えばいるけど興味無いし、と言ってくる。

…あれ。神威って一発ヤらせて、とか普通に言ってくるし遊んでるタイプだと思ってたけど。


「意外でさァ。タラシだと思ってやした」
「そんなことないよ」


あ、そこそこ遊(あす)ぶってんだ。
…神威のハジメテっていつなんだろ。
一発ヤらせて、とか言ってたけど経験あるのかな。


「…変なこと聞くけど神威って童貞?」


…ご飯にしか興味なさそう。


「俺が童貞なわけないでショ」


まァ、そりゃそうか。


「顔は良いもんね」


顔はね。性格に問題がある。


「あり。嫉妬しないの」
「別にしやせんけど…」


意外と束縛はしない主義なんだよ。
…嫉妬するっちゃするけど、遠距離だし気にしても…ねェ。


「……高杉から聞いたんだけど、真選組って男所帯なんでしょ?」


…タカスギ?
一瞬高杉晋助のことだと思った。


「……誰でィ」


一度気になると何だか気になる。そういえば神威と出会ったときもそうだった。


「高杉晋助のことだけど……それよりも」
「高杉晋助…?」


鬼兵隊の頭…?
何で神威が知ってんの。


「高杉のこと知ってるの?そういえば高杉ってテロリストなんだっけ」
「…敵なんだけど」


アンタもだけど、そう言えば神威は嬉しそうに笑う。

…てか高杉晋助と神威は知り合い、とか?まさかね。第一どこで知り合うの。


「総羅の周りには男しかいないネ」
「…は?」
「いっそ殺しちゃおうかな」
「何言ってんでィ」


なにいきなり。
どんな流れでそんな台詞が?
…本当に殺りそうで怖いんだけど。


「ヒジカタとか」
「やめてくだせェ」
「どうして。嫌いなんでショ?」


嫌い…じゃない…かも、しれ、ない、あ〜嫌いだな、ウン。
でも、


「近藤さんが泣く」
「今度はコンドウさんネ」
「コンドウさんじゃなくて近藤さん」


文字だとなんとなく分かるけれど口にすると微妙だけれど、譲れん。


「…同じじゃん」
「違いまさァ」
「どこが」
「どこかが」


聞かれても困る…けど近藤さんは近藤さんだから。


「…総羅」
「なに」


何でィ。いきなり真顔になったりして。いつもの胡散臭い笑顔じゃないと何か不安になる…。


「…総羅はさ、俺と近藤さん、どっちが好きでどっちが大切なの」









「ちょっと銀さん!しっかり歩いてくださいよ!だからあんまり飲むなって言ったでしょ!明らかに飲みすぎですよ、アンタ」
「うるせェなぁ。デカイ声出すなよぉ。近所迷惑だぞォ。言っとくけど、俺は飲みすぎてないけどね!あんなの飲んだうちにはいんねェよォ」
「明らかに飲みすぎた人の台詞でしょうがァ!お天気お姉さんに誓ったんじゃないんですか!」
「誓ったよぉ。でも毎回誓ってるしィ、第一飲みすぎてないしィ」
「嘘つけェ!アンタさっきから前に進んだり後ろに下がったりを繰り返してんだよ!」
「ついでに壁にぶつかったりゴミ箱に体当たりしてたりするネ。このままいくと電柱にキスすることになるアルよ」
「銀さんは電柱になんかキスしたりしません〜」
「こっち来んな酒臭いアル。マダオが」
「マダオでなにが悪いんだァァ。飲みすぎてないけどね!」
「げ」
「はいはい、分かりましたよ。こっち近道ですからこっち通っていきましょ」
「新八ィ、サドがいるアル。こっち嫌アル」
「え?沖田さん?」









あ〜飲みすぎた…。上手く歩けねェ。
誰かァ。山崎あたり通りかかってくんねェかな…。総羅でもいいや。
朝明けたばっかだし無理か…。
あ〜視界がぼやけてきやがった。









「あれ、土方さんじゃないですか」
「あ?」
「こっちもフラフラネ」
「土方さんも飲みすぎたんですか?」
「俺ァ飲みすぎてないし!」
「万事屋!」
「あ?ああ大串くんか。なにオタク、飲みすぎたの?」
「お前ェもな」
「バカおめっ、こんなん飲んだうちにはいんねェよ」
「明らかに飲みすぎた奴が言う台詞じゃねェかよ」
「そのくだりさっきやったんでもう充分です。土方さん、沖田さんがあそこにいますけど…」









「近藤さんでさァ」


神威の目が開く。


「殺していい?」
「…どっちを」


物騒なことを言う神威の声は妙に優しく聞こえる。


「どっちも」


神威と近藤さん。
天秤に掛けちゃいけないし、掛けられない。
だけど神威はどっちも、なんて気に入らないだろう。


「先に近藤さんを殺す」


本当にそうなったらどうしようか。近藤さんは私が守るけれど…。


「…総羅の絶望に歪んだ顔、見てみたいな」


子供が良いものを見つけたような顔をする。


「でも、近藤さんを俺が殺ったら…総羅は俺のこと憎むよね」


どうだろう、正直、憎むどころの話じゃありゃせん。
憎むなんて言葉で片付けられない。
でももしも、もしも神威が私の大切な人たちを傷つけても…私は神威のこと……。


「総羅の頭の中は俺だけでいい。そこに誰も入らないように、殺していい?」


このままじゃ本当に殺りかねねェ。勘違いされたままじゃ困る。
というか、殺したい相手に殺していい?とか聞くな。
言わなきゃ……総べて伝わらない。


「…愛してまさァ」
「なあに、今更」


嫌がるだろうけれど。


「どっちも好きだしどっちも大切でさァ」
「ダメ。どっちか一人。そんなの狡い」
「好きで大切なのが近藤さん。大切で愛してんのが神威」


あれ、なに言ってんだ自分…。


「…なにそれ」
「さあ…?」
「総羅が言ったんでショ」
「だんだん恥ずかしくなってきた」


なに言ってたんだ私は。


「顔真っ赤だヨ。そういや総羅が自分で侍って言ってたときも真っ赤だったネ」


やっぱり見えてたのか。
何で今言うんだ。今更言わなくても良いだろ。


「…許してあげても良いよ」


なにを…?
許してもらわなきゃいけないことした?


「総羅、チューして!」
「…は?」


なにいきなり。なに言ってんのコイツ。


「チュー。ちゃんと口にしてね」
「待て。どういう意味」


コイツはたまに突然にジャスタウェイを投げつけてくる。


「近藤さんのこと殺さないでいてあげる。だからチュー」
「おかしいでしょ」
「おかしくないヨ」


神威のおかしいとおかしくないの基準は一体なに。
それに、


「初めて…な、なんだけ、ど」


手さえ繋いだことない…。神威とは。


「尚更してよ」
「…え」


初めてのチューが自分から!?頬ですかィ?


「ね?ちゃんと口に」


頭ん中読まれてたよ!てか神威可愛い…。弱いんでさァ。神威のね?に。初めて会ったときもコレにやられたんだっけ。


「目ェ…瞑ってくだせェ」


恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい…!


「うん」


さっさとチューしちまおう…!観覧車でもねェのに…!
そういや神威って背低くねェ…?そう思うのはわたしだけ?
それとも私が高い…のかな。
女の子っぽく服を摘まんで背伸びしてチューとか出来ない。したい、とかそういうんじゃないけど!


「…まだ?」
「うわァァ!」


かっ神威と距離が15cmくらいしかなかったのに、いきなり目ェ開けたから…。


「総羅って純情キャラだっけ」
「無理…」
「無理じゃないでショ。早く」


何で私が攻められてんだ…。もう目ェ瞑ってるし。
チュッとするだけ!うん、そうだ!


そっ。と神威の唇に自分のを重ね……た。


「え、今のなに」


神威の顔がなにやってんの、って言ってるけど知らん!チューした!


「俺はチューって言ったんだけど…。チューって擬音語だヨ。吸わなきゃ」


なんで真顔で言えるんだろう。


「無理…。純情キャラなんで」
「違うでしょ。あ、そうか。俺が手本見せれば良いんだ」
「なに言っ」


唇にいつまで経ってもなれぬ圧迫感。
嫌じゃないけど…チューって…聞こえる。


「ごちそうさま。あり、息継ぎ出来なかったんだ。支えてあげる」
「ぎゃァァァァ!」


確かに立ててなかったけど…!


「傷つくな〜。贅沢言わないけどもうちっと色気ある鳴き声が良いナ」


鳴き声ってなに!?悲鳴の間違いだろうが!
ってか痛い…!
抱きしめられてるというより、締め付けられてるに近い…!絞め殺す気なんじゃ…。









「お、大串くん?とっ止めないで良いのかな?そろそろ人通りもよくなってくるんじゃないのかな」
「アイツこんなとこで何やってんだァ!」
「オタクの部下、野外プレイの趣味あったんだ」
「知るか!おい!あの男は誰なんだよ!アイツが前言ってた恋人なんじゃねェか!?あんな奴が!?野外プレイする男なのか!?とんでもねェ性癖の奴なんじゃねェのか!?」
「…知らねェけど、まあ沖田ちゃんも大概だと思うけどね」
「銀ちゃ〜んなんで前見ちゃ駄目アルか。耳塞がないで欲しいアル」
「あ〜気にしないで〜。神楽はあっち見てれば良いんだよ〜」
「あの、土方さん?」
「気にすんな。無心になってあっち見てろ」









「総羅」
「なに」
「止まんない」
「何が」
「今ヤらせて」
「…なに言ってんでィ」
「だって…当たってるし。見た目よりあるんだネ。人並みだけど」
「今すぐ離れろ!!」




*・*・*・*・
チューのときの表現の仕方が分からない…。
長い…。ごめんなさい。
最初からイチャイチャしてもらう予定だったんですけど…(・・ι)
素敵なご意見を活かしきれなかったどころか主線違くて申し訳ないです。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
ご意見ありがとうございました!
気が向きましたらまた是非!

*・*・*・*・
さらに長くなってしまいました。
いつも上手く纏められなくて申し訳ないです。




*20111106
*20111130(もうすぐ1201)

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