小噺
□いつから私たちは気がついてきたんだろう
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※恋人設定
「旦那ぁ」
ソファに仰向けで寝っころがりながら、ジャンプを読む旦那。
その旦那に重なるように旦那の顔を覗きこむ私。
「なぁにー」
「ジャンプ、面白いですかぃ?」
土方さんはマガジン派だけど、私は特に何も読んでいない。
「面白いよー」
そう言ってページをめくる。
相手してくんないとつまんない。
「旦那ぁ、」
「なぁにー」
またページをめくる。
「ジャンプの次号予告って、」
「あてになんないよ」
ふぅん。
土方さんもそんなようなこと言ってたっけ。
「あとね、作者病気の為連載を休止致します。とか」
「あらあら」
ジャンプを閉じてテーブルに置く。
置いた手はそのまま私の頭に置かれる。
「幼いころはね、本当に病気だと思ってたんだよ。あれでしょ、間に合わなかったんでしょ。それに段々気がついてくるんだよね」
ふぅん。
「総羅ちゃん、」
「あい?」
「寝よっか」
もう…。
*・*・*・*・
いけず(意地悪)…とか言ってほしい。初期田に。
京の言葉だけど…。
*20120804