小噺

□エイプリルフール!
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※エイプリルフール記念小説
※いつ頃の話?と突っ込まないでください




今日は嘘をついても怒られないらしい。
ならばと、何故か昼寝中に隣にいた神威に嘘をついてみることにした。


「神威…」
「ん?」


いつになく真剣に呼んだら、神威がかなり興味を示した。よしよし。


「実は私」
「うん」


たった今思い付いたとっておきの嘘!
神威きっと驚くぜィ!


「女が好きなんでィ」
「ふ〜ん」


あれ。


「…いや、ふ〜んじゃなくて…」
「女が好きなんでショ?」
「うん…」


いやそうなんだけど、嘘だけど…。
期待してたリアクションが…ない。つまんない。


「…………で?」
「おっ驚かねェの?」


普通の人は驚くどころじゃないと思うけど。
ああ…神威は普通じゃなかった。


「まあ衝撃的だけど、他人の性癖になに言っても無駄だし」
「そりゃあそうだけど…」


…それに神威も他人のこと言えるようなマトモな性癖じゃないしね。


「それにゾクッとしない?」
「え?……いや別にしないけど」


きた…。思った途端変態発言が。


「だって自分が好きな女が女を好きなんだヨ!」
「…うん」


なんでもアリなんだな、神威って。すごいポジティブ。


「こう…総羅が女と戯れている姿を想像するとさ…」
「やめてくんない」


そう顔に影を落として言えば、アハハハと笑われた。
どこに笑う要素があったんだろう…。


「今日はエイプリルフールだから」
「は?」


え…バレてた?どこらへんで!?


「総羅が女と戯れている姿なんて想像しないヨ」
「へ…え」


…なるほど神威自身が嘘ついてたってことね。
じゃあ私が嘘ついたことは分かってない…?


「俺の想像の中じゃ、総羅はいつも俺の傍にいるからネ」


……………わ。わわわわわわ。
何コイツ。何言ってんの!?


「俺以外の隣になんていちゃ駄目だヨ」


………………!
っ!嫌だあぁぁぁ!不覚にも一瞬キュンってしちまったあぁ!


「ネ?」


ネ?じゃねぇ!バカ神威!ああそうか!エイプリルフールか!そういう台詞言って驚かそうってことか!
騙されねェ。


「……考えとく」


顔をそらしながら言ってしまったけれど、なんだか顔、熱いし。


「うん。女が好きなんだもんネ」


…なんだろう。
私の心の中で風が吹き抜けていった。


「…性格悪いって言われない?」
「ぜーんぜんっ!」




*・*・*・*・
短い!普通に小説にしようと思っていたのですが、当日まですっかり忘れてしまったため小噺になってしまいました。

総羅ちゃんは嘘が下手設定になりつつある…(笑)

梅ノ季節、小説大量更新期間!
第六段。




*20120402

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