小噺

□キクラゲ
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※夜




さっきテレビを見ていたら、自分の中にしまっておきたいことを言っていた。


誰にも言わねェ方が良い。
それに滅多に口にするようなモンじゃねェし。

誰にも……



そういや土方さんはこのこと知ってんのかな。

いや土方さんは知ってんだろ。絶対。


…………いやいやいやもしかしたら…。




そう思い、私は後先考えず土方さんの部屋に突入した。


「土方さん!」
「わっ!………なんだ」
「キクラゲ!」
「は?」
「キクラゲってどこにあるか知ってやすかい!?」


ぜーはーしながらそう言う。
土方さんは呆れ顔。なんでィ。


「山だろ。………あ〜でもクラゲっていうくらいだから海ナノカナ。でも総羅が言うくらいだから絶対違うんだよな。うん、山だと思う」
「…………ちっ」


喰えない男でさァ。


「………じゃあキクラゲって何なのか知ってんですかィ」
「茸」
「……」


書類から目を離さずに言われて私はムカッとしました。




*・*・*・*・
キクラゲは木耳って書くということをこれ書いてて初めて知りました。
クラゲは海月と書くということも(笑)綺麗!




*20120115

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