story.

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1号のはじめ曰く、例の"あるモノ"は1人で手に入れるのは難しいらしい。



そこで、私達は2体…じゃない、2人で行動することにした。



「早く未来に帰ってハイオク満タンにしてほしーい!」



この時代にはまだ人造人間用のスタンドがない。もちろん電気でも動けるんだけど…充電中に動くと発熱するんだよね。



それに私はガソリンの方が長時間動けるから好きだ。はじめにはエコじゃないとか言われるけど。



「はあ、じっとしてるのつまんないー!」



言わずもがな充電中です、はい。



「そういえば、総司も来ているらしいぞ」



総司とは4号のことだ。あれ?じゃあ3号は…



「ねえ、平助は来てないの?」

「ああ、あまり出来が良くないらしくてな」



平助は私の弟のようなモノだ。ここに来る前はよく一緒にカスタマイズしあった。懐かしいなあ。



ピコン♪



「あ、充電終わったー!」



「では、行くか」


 
"あるモノ"はどこにあるか判らない。とりあえず、目には見えないらしい。



とりあえず今日は中目黒という場所を散策することになった。



「そんなモノ、どうやって探せってのよ」


「土方博士は、急に現れることもあると言っていた」



土方博士は私達人造人間を作った人間だ。私は正直苦手。あの人が振り撒くタバコの煙で何度エラーになったかわからない。


製作中の5号は煙類に強い仕様にするんだって、いいなあ。



「見えないのに、急に現れるってどういうことなのさ」


「さあな、」



見えないのに、急に…かあ。現れるってことは、生まれるってことなの?


生まれる、産まれる…あ!



「ねえ、はじめは赤ちゃんてどうやって産まれるか知ってる?」


「アンタ…いっぺん精密検査してもらえ」


「え、知ってるの?教えて!」


「し、知らん!」


 

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