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□今年もお世話になる気満々ですのでよろしく
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「平助、お皿取ってー」
「はいよー」
私達は今、新年あけおめパーティーの真っ最中だ。
あの後、千鶴と平助に合流して斎藤君の家にお邪魔した。
なんでよりによって斎藤君の家…千鶴は私が斎藤君のこと、す、好き…とかあらぬ誤解してるから何か企んでるのかもしれない。
でも、千鶴が抱えたお重に目が釘付けになった私は斎藤君の家にお邪魔する決心をしたのだった。
だって、千鶴のおせちだよ!食べたいもん!早く食べたかったんだもん!
ちなみに私と総司は手ぶらだ。本当はなにか調達しようと思ったんだけど、永倉先生の家にカツア…新年の挨拶に行ったあと、土方先生と原田先生のところにも行ったけど結局収穫ゼロのまま、約束の時間になってしまった。
「千鶴、これ本当にお前が作ったのかー?」
「なに言ってんの平助!当たり前でしょ!ね、千鶴?」
「う、うん…」
「ほーら、見なさい!あんた、疑った罰として町内一周してきなよ。逆立ちで。」
「逆立ちィィ!!?無理だよ!出来ねぇよ!」
平助が項垂れている間に千鶴お手製おせちを堪能しておく。それにしても、本当においしい!千鶴はいいお嫁さんになるなあ。
「それに比べてなまえは…ププ」
「もぐ…総司ィ。もぐ」
勝手に心のボイス聞かないでよね!私が総司を睨みつけながら、伊達巻を頬張っていたら突然部屋の明かりが消えた。