Sweetest Lie

□さようなら、幸せな日々
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総司が帰ってこない。



私が居候してから2ヶ月。彼は毎日必ず帰ってきたから、こんなことは初めてだった。



思わず手にした携帯も、相手の番号もアドレスも知らないんじゃ何の役にも立たなかった。



今日は夕方に帰るって言ってたのに。



寒いからシチューが食べたいって今朝確かに言ってたのに。



日付を跨いでも、総司は帰ってこなかった。





ふと香ったよく知った匂いで目が覚めた。



でも、そこに思っていた人はいなかった。



もぞりと寝返りをうてば、そこで初めて私はベッドにいることに気づいた。



シーツから香る、総司の匂い。



そうだ、総司の帰りを待って寝ちゃったんだ。でも、いつの間にベッドに来たんだろう。ソファーに座っていたところまでしか記憶がない。



「なまえちゃん、」



「総司?」





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