あの日々とは程遠く。
□赤毛の魔法少女
1ページ/3ページ
次の日。
いつも通り登校する水樹。
「おはよー水樹ちゃん」
「おはよーっす!」
いつもの元気な声が聞こえてきた。
まどかとさやかだ。
「おはー」
そのまま三人で学校に行った。
「そういえば紅葉さんは?」
「朝から部屋に閉じ籠っちゃって。今日は休み。」
「大丈夫かなぁ…」
「お姉ちゃんなら大丈夫だよ、きっと。」
呑気に話をしてる三人を、もう一人の魔法少女、ほむらは見ていた。
「……」
「暁美さん、今日の帰り…」
ふいにクラスメートに話しかけられた。
ほむらは冷静なまま、そちらを向きかえり、
「ごめんなさい。今日も用事があって」
と、相手の気分を損ねないように断った。
先生が来て、いつもの学校が始まった。