詩・短編
□雨上がりの虹
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煉瓦の町並み
曇るガラスに
ただひた指で描いた
連なる雨粒
五線譜に描かれた
どこか遠くの知らない景色に
いつしか時は
勝手に過ぎてた
望まれない明日さえも呑み込んで
僕は空を見た
怠惰な日常に
華を添えたあの日には
戻れないなら
君を忘れたい
願う僕は薄情だろうか
水溜まりが僕の顔を眺めてた
雨上がり後の
水は澄んでいますか
心の水溜まりが乾くことはきっとないのだろう
僕を救うために
無条件に僕を許してほしい
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