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□残念ながらベタ惚れ
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【公認ストーカー】続編
いつも遊び道具を持ってきては、無理矢理私を参加させる、パートナーの緑川君。
今日もまた、静かな学園生活は送れそうにないだろうな、なんてほぼ諦め状態。
教室に入り、本を開く。
毎度緑川君が邪魔されるので、数ページほどしか読むことが出来ない。
ページを進め、時計を見る。
いつもならこの時間にはもう緑川君が来ているはずなのに、今日は来ない。
寝坊でもしているのだろうか。
正直、鬱陶しいと思っていたのに、緑川君を心配する自分がいた。
別に寝坊くらいのことで心配などする必要などない。
「目覚まし壊れたー!」とか言いながら来るに違いない。
「彼女を、私は待っているのか…?」
自分でも、この気持ちがよくわからなかった。