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□公認ストーカー
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「トーキヤ♪」
「…今日はなんですか、緑川君。」

許可した覚えも無いのに馴れ馴れしく名前で呼ぶ彼女は、これでも私のパートナーだったりする。

「じゃーん!
今日は人生ゲームを持ってきたよ〜!」
「学校は学ぶ場です。遊び道具などいつも持参するものではありません。」
「そんな硬いこと言わずにさ〜やろやろ!
みんな〜!人生ゲームやろうよ〜!」

…私の言葉は無視ですか。

「おぉ、今日は人生ゲームか!俺も入れてー!」
「へぇ、今日も面白いものを持ってきたね」
と、いつものメンバーが集まる。

こんな風に遊び道具を毎日持ってきては、半強制的に私を参加させる。
彼女は何しに学校に来ているのか未だに謎だ。
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