りりぃのお部屋

□虎の発情期
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ルックスは抜群で実力があってサービス精神も旺盛(ただし俺以外)、でも生意気(これは俺にのみ)で、性格に難あり(これもほぼ俺だけ)な年下のルーキー。
この男に何がなんだかわからないまま押し倒されてそんな関係になってしまい、いつのまにやらこっちのほうがあいつに夢中になってしまってから結構な月日がたつ。
なんであいつが俺になんか手を出したのかは未だ不明。
理由は深く考えないようにしている。考えたらあんまり良い結果にならないような気がするからだ。

んで、その…そんなこんなで週のうち半分以上はどっちかの家に泊まってサカッているのだったが、ここ一週間ほどシテいない。
どころか、会っていない。
なんてことはない、あいつが仕事の都合で会社にいないからだ。
別にそれだけなら夜に家に行けばいいのだろうけど、なんだか忙しそうでほとんど寝ていないような話も聞く。
勿論、意地っ張りでプライドの高い本人がそんなことを言ってきているのではなくて、ロイズさんから言われたことだ。
「彼は忙しいんだから、出動があっても足をひっぱらないようにね」
いつものようにイヤミったらしくそう言われた。
そんなことわかってるから、こっちがフォローしてやるつもりだったのに、幸か不幸かその間出動は一度もなかった。
平和でいいことなんだけど、一日が終わると今日も会えなかったなと考えて、自分がちょっと情けないかなと思ったりもした。
それが今日、真夜中に珍しくメールが来た。
『明日は朝から出社できます』
それだけだったけど、俺は胸が躍った。
眠れずにソファでだらだらしていたのを急いで自分のベッドに潜り込み、明日なんて言って声をかけようかと浮かれながら眠りについた。




「ん……はぁ…」
一週間ぶりの、愛する男のペニス。
久しぶりに捻じ込まれて奥まで蹂躙されて、細胞が歓喜した。
「虎徹さん…カワイイ」
くすぐるような声にまでも感じてしまって、全身が粟立つ。
「んっんっ…あっ…ばに…」
ぐちゅぐちゅと揺さぶられるたびに、身体を押さえつけられているロッカーがガタガタと鳴った。
「虎徹さん、声…きこえちゃいますよ?」
穿つ速度を速めながら、楽しそうに耳元に囁かれた。
「おまっ、わざと…はっ…ん」
「わざとなんか、じゃ、ありません、よ? ふぅっ、僕だって、あなたのこんな、カワイイ声、誰にも、聞かせたく、ないっ」
「んあっあんっ」
言葉とともに強く奥を突かれて、びくんと背がしなった。
身体の中のペニスが、ぱんぱんに膨れているのがわかる。
「あっ…ばに…もうっ」
もう限界だった。
このままでは達してしまう。その前に、中に熱い迸りを感じたい。
「な…一緒に…」
首だけで穿つ男を振り返って強請った。
形の良い唇の端が引き上げられる。
「仕方の無い人ですね」
少しひんやりした大きな手が、腰を掴みなおす。
ぐんっと強く、奥まで穿たれて…
「あああっ ばーなび…ぃ…」



ピピピピピピ




可愛らしい電子音がして、目を開けた。

窓の外は眩しい朝の光。
さわやかな朝の時間に…
「あちゃあ…」
俺の下着の中は、ぐっちょりと濡れていた。
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