童実野高校Life
□テスト期間
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歓迎会から数日経った後、今まで通り部活に通っていた。
何か進展があったのだとすれば、以前より遊星さんと沢山喋るようになった事。勿論アニメの話でね。
そんな毎日を何気に充実している私は重要な事を忘れていた。
それに気がついたのは何気ないアキちゃんの一言だった。
「もうすぐ中間試験だけれど、奈々は勉強しているのかしら?」
「―っえ?」
そう、最近色々な事がありすぎて試験の事などすっかり忘れていたのだ。
「アキちゃん、ちなみに今日はテスト何日前…?」
「ちょうど一週間かしらね。…あなたもしかして忘れてたなんて事は…」
「どうしよアキちゃん!!!私何もやってない!!」
ただでさえ私は頭が悪いのに一週間で全ての教科勉強できるわけない!
しかも30点以下をとっちゃうと赤点なわけだし…
高校入学早々の試験で赤点なんかとりたくない!!
「じゃあこの三人で一緒に勉強会すればいいんだからっ!」
この声は…
「カーリー…」
「いきなり現れないでよ、ビックリするじゃない」
…でも勉強会かぁ、確かに家にいても一人でまともに勉強なんか出来るはずがないしな。
しかもアキちゃん頭良いし………ってまさか
「カーリーもしかしてアキちゃんに勉強教わるのが目的ね?」
「な、なーに言ってるのよ!そんな事ないんだから!」
まさかとは思っていたけどこの慌てぶり。カーリーも普段の授業態度を見る限り勉強できなさそうだもんな…
「ま、いーや。って事でアキちゃん!!宜しくお願いします!」
「お願いなんだから!!」
「…………全くしょうがないわね」
なんだかんだ言って二人の面倒を見るアキちゃんは甘いような気がする。
〜っツンデレなんだなぁもう!
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