童実野高校Life
□歓迎会【下】
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まさか…まさか…っ!
まだ“アレ”が見つかったって決まったわけではないのに心臓が破裂しそうなほどバクバクしている。きっと顔も真っ青だろう。
2階に着くとすぐにジャックさんの姿が見えた。
あぁ、やっぱりあれは私の部屋だ。
ジャックさんは私の部屋の前に突っ立たまま固まっている。
「ジャックさん!!」
取り敢えずそのままにしておくのはよくないので、ジャックさんの腕を掴み部屋のドアを閉めた。
「………見ました、よね?」
へへっと引き攣った顔で笑いながら見上げるとロボットのようにカクカクと首を動かして見下ろしてきた。
「あれは……何だ鬼柳」
「え〜っと」
ジャックさんが驚くのも無理はない。だってきっと彼には無縁なものだ。