童実野高校Life

□歓迎会【下】
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いよいよ本気で寝そうになった頃、事は急に起こった。


「な、何だコレはぁ!?」


突然2階から聞こえてきたジャックさんの声。元々大きい声で悲鳴のように叫ぶものだから、皆嫌でもビックリする。


「〜ん?何だ何だぁ?」

それには流石にぐっすり寝ていた兄も目を擦りながら起き上がった。

私もおかげですっかり眠気が覚めた。


「ジャックの奴うるせーな。」「何かあったのだろうか?」


そう言いつつも二人ともカードゲームに夢中でカードから目を離さない。


それにしてもおかしいな、2階にはそんなに驚くほど変なものはないは…………あれ…待てよ?

ぼーっとしていた頭をフル回転させる。

2階…驚く…まさか!!!!


机に伏せていた体を勢いよく上げ、慌ててリビングを出る。

「あ、おい!どうしたんだ奈々!」

後ろから驚いた兄の言葉にも気に止めず、2階へ向かう階段を駆け上がった。
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