童実野高校Life

□歓迎会【上】
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学校からの帰り道ふと上を見上げると綺麗な夕日が見えた。

あまりにも綺麗なので暫く立ち止まって真っ赤な夕日を眺めた後制服のポケットからスライド式の携帯を取り出して記念に一枚写真を撮っておいた。

その写真を満足げに確認した後前を見るとすぐ目の前に自分の家が見えた。そしてその家に入っていく男四人の姿。

それを見て私はわざとらしく肩を落とす。


「おじゃましまーす!!」
「おう、皆適当にどこかに座っといてくれ」
「それにしてもいつ見ても鬼柳の家は綺麗にしてあるな」
「ふんっ鬼柳の性格からして有り得んがな。どうせ妹あたりに掃除してもらっているのだろう」
「うぉい!ジャック、俺だってちょっとは手伝ってるぜ!」

「………」


ずかずかと遠慮なく我が家に上がりこむ男三人と兄。

しかも靴はぐちゃぐちゃ。多分揃えてある靴は遊星さんだと思う。

その靴を見て玄関に突っ立っているとジャックさんが気付いてこちらにやってきた。

靴を直してくれるのかと少し期待したのだが、やはりジャックさんはそういう人ではなかった。

「どうした鬼柳妹、早く上がれ」

「ちょ!私は奈々っていうちゃんとした名前があります!!!」

そして自分の家同然のように扱わないで下さい!!と付け足したがそこの部分は聴こえてなかったらしくスタスタとリビングへ向かってしまった。何だろう…ジャックさんは少しは遠慮というものをしたほうがいいんじゃないのだろうか。いやジャックさんに限らないのだけど。


まあ取りあえず何故こんな事になっているかというと、遡ること数時間前…
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