童実野高校Life
□苦労人
1ページ/8ページ
次の日、アキちゃんと一緒に登校した私は昨日の事を全て話した。
「も〜最悪だった!」
「相変わらずねあの人は」
私と幼なじみなアキちゃんは当然兄の事を知っているわけで、昨日の事を話してもあまり驚かなかった。
「そういうわけでさ、アキちゃん。一緒に満足部入らない?」
「……嫌よ」
(うわ思いっきり眉潜めた)
まぁアキちゃんの事だから絶対嫌って言うのわかってたんだけど、そんなあからさまに顔を歪めなくても…。
しかし駄目元でもういっかい聞いてみる事にした。
「お願いっ!女の子私一人しかいないの!心細いよー!」
頭の上で手を合わせ、深く頭を下げる私をちらっと見たアキちゃんは、ハァ…と溜息をして眉を下げた。