童実野高校Life

□満足部
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京兄に無理矢理連れてこられた場所は『満足部』という部室らしき所だった。


(この部活の名前を見てすぐに誰が名付けたのか分かるわ…)

教室(部室)に入り、見渡してみると三人の男が既にいるのが見えた。


「遅いぞ!何分待たせたと思っている!!」


すると突然長身金髪男が兄のほうを向き怒鳴った。

そして大股でズカズカとこっちへ向かってくる。


(こ、恐ー。)

「まぁまぁジャック、そんな怒るなって」


「貴様、このジャックアトラスを待たせておいて……」


兄に近付いた所でピタッと言葉を止め、私の存在に気付いたらしいジャックアトラスという名の人は私を見た瞬間眉を吊り上げた。


「おい鬼柳、誰だコイツは。」

「だからさっき言っただろ?俺の妹だよ!」


「妹だと…?」


いまだに険しい顔をしているこの人は腕を組み、仁王立ちしながら私を見下ろしている。
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