童実野高校Life
□鬼柳兄妹
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いまだに私の手を掴んでいる男は私の兄の鬼柳京介。
童実野高校に入学できたのはとても嬉しいが一つ問題点があった。
そう、それはこの兄がいること。
何故わたしがこんなに嫌がっているのかというと、なんて言うか…まぁ色々とめんどくさい奴だから。
私の友達は兄の事をカッコイイ!とか何とか言うけれど、有り得ない。紫のバンダナとかダサいし、口癖が「満足!!」一日に何回言ってるか分からないけれど止めてほしい。
おかげで口癖が移ってしまった。
そう色々考えているといつの間にか肩に腕を回されていた。
「…んな!?ちょっと!何よ離してよ」
「んな照れんなって!」
「照れてないっつーの!!」
腕を外そうとジタバタともがくが全然効果がない。
「もう!京兄、私に何の用よ!」
「あー?そこはお兄ちゃん、だろ?」
「誰が呼ぶか!!ばか!」