らんま1/2夢
□０４
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「え、乱馬…なの？」
「奈々……すまねぇ！俺は…男前になれなかった」
俯きながらそう小さく嘆いて、肩を微かに震わせている目の前の女の子が……乱馬？
「よく、理解できないんだけど…？」
衝撃的な出来事に頭がショートして何が何だか分からない状態。
そのまま突っ立っていると良牙くんが私の肩に手を置いた。
見ればとても苦い顔をしていて、
「落ち着いて聞いてくれ奈々さん。実は……」
――――――…
良牙くんからの説明を聞くに、どうやら乱馬は中国での修業中に女溺泉という呪泉郷に落ちてしまったらしい。だから水を被ると女の子になってしまうんだとか…
「そう、なのね。それじゃあ乱馬と一緒に修業していたお父さんももしかして…」
「あぁ、因みにパンダになる」
パンダ…………。
ふと、乱馬のほうを向いてみる。
気がつけば私が説明を聞いている間、乱馬は一言も喋っていない。ずっと俯いたままだ。
状況を知った今、とても複雑な気持ちだけど…こんなに落ち込んでいる乱馬を見たら切腹しろだなんて、とてもじゃないけど言える気にならない。
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