けいさんから相互記念に頂いた
「怒る水谷」です(@゚▽゚@)
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「阿部、顔色最悪だけど大丈夫か?」
「んー…」
「うわ!阿部どしたの!」
「水谷、少し静かにしてろ」
昨日の夜から頭が重くて、今朝起きたらごうんごうんと低い地鳴りのようなものが頭の奥で響いていた。
でも今はテスト週間で、部活は無いからいいかと思って普通に登校した。
ら、ソッコーで花井に指摘されてそれに気付いた水谷が騒ぎ出した。
「保健室行った方が良くないか?」
「いい…」
「本当に?」
しつこく聞く花井に、くどい、と言いかけた時にちょうど本鈴が鳴った。
花井と水谷は心配そうな顔をしながらも自分の席へと戻って行った。
しかし授業中、座っているだけでもきつく、教師の、テストに重要だと繰り返す言葉すら耳に入ってこなかった。
結局、椅子から立ち上がることのないまま昼休みの時間を迎えた。
少し風にあたろう、と屋上を目指し立ち上がれば、それを見咎めた水谷が着いてくる。
「あべ!」
「…なに、」
「どこ行くの、保健室?」
「…屋上」
なんで!と叫ぶ声がうるさいなと思いながら屋上まで急ぐ。
「阿部ってば!」
「…ちょ、お前まじうるさ、、」
「っあべ!あべ!?」
急に振り返って目眩に襲われたかと思うと目の前が真っ暗になり。
耳元で叫ぶなよ、と冷静に思いながら意識を飛ばしていた。
「…阿部、気が付いた?」
ぱか、と目を開けば真っ青な空を背負った水谷がいた。
頭の固い感触から、どうやら膝枕をされているらしい。
「…保健室より屋上の方が近かったし、」
「ん…」
「ねぇ阿部、我慢とかしないでよ」
「…したつもりは、」
無いと言いたかったが今日の行動を振り返ればとてもじゃないが言えなかった。
口ごもっていると、ぺち、と頬を叩かれた。
痛くはなかったけれど、水谷のその顔はすごく痛そうな顔をしていた。
「…俺にくらい寄り掛かってよ」
「ん…」
「阿部が、三橋や田島や他の野球部のメンバーを心配するように俺だって阿部のこと心配するんだよ?俺じゃ頼りないかもしれないけどさ、無理する前に言ってほしいんだよ、」
そう言ったきり俯いてしまい、目線が合わなくなってしまった。
初めて水谷の怒りを見た気がする。
それはきっとなにも伝えなかった俺自身に、そしてそれ以上に察知できなかった、頼られていないと思っている水谷自身へのものだろう。
「みずたに、」
「ん、」
「ごめん。心配かけたくなかったんだ、」
「わかってるよ」
ぐす、と鼻をすする音がする。
「でも、これからは、言う。水谷にだけは、言うから」
「うん」
「だからお前も俺にだけは言えよ」
辛いときこそへらへら笑ってごまかすその癖を俺の前では忘れるといい。
「三橋より誰より一番お前を気にしてるし、誰より一番お前に頼ってるんだからな、」
ぽかん、と口を開けたまま聞いていたが、みるみるうちに笑みへと表情を変える水谷おかしい。
遠くで5限の開始を告げるチャイムが聞こえる。
その音を聞きながら再び目を閉じた。
END
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けいさんありがとうございました!
けいさんのミズアベは本当にラブラブで、かわいくって、花井も最高なポジションで…だいすきです!
確かに阿部って具合が悪くてもあんな感じっぽそう(笑)
水谷もめっちゃ心配しそう!
けいさんのミズアベ大好きです!これからも素敵なミズアベを期待しております!(о^∇^о)
20080621.