金銀小説
□黄昏の想い
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「よぉ!2人共久しぶりだな」
イザークとディアッカが一次宇宙から帰還し、軍本部へ報告へ訪ねたある日
廊下で2人は気さくに話しかける声に足を止め、その人物に向き直った
――――――――――
『黄昏の思い』
「「ヴェステンフルス隊長!!」」
そこには、鮮やかなオレンジ色の髪をしたザフトレッドの軍服に身を纏ったハイネ・ヴェステンフルスが立っていた
「いつ宇宙から戻ったんだ?」
「昨日です。ヴェステンフルス隊長はフェイスになられたそうですね。おめでとうございます。」
イザークが仰々しく挨拶をする
「イザークこそ、軍に復帰そうそう最年少で隊長に任命されたって話題になってたよ。」
「ありがとうございます。」
「ディアッカも…………まぁ〜アレだな!復帰おめでとう!!」
ディアッカを見てハイネは苦笑いを浮かべた
「それはどーもアリガトウございます」
ディアッカも苦笑いをする
赤から緑への降格
それは軍に残るためディアッカが望んだ事で、名誉の降格だと本人は思っているが周りから見たら……
「まぁ…よかったな2人共…ヤキン戦終わって、ずっとお前達に会えてなかったから、心配してたんだけど、こうして2人が並んでると……クルーゼ隊を思い出すよ」
ハイネは少し目を細め、2人を見た
「クルーゼ隊のじゃじゃ馬姫が今じゃ、立派な隊長になるなんてな〜」
「なっ…!」
ハイネが染々と昔を思い出してウンウンと納得した様に頭を縦に振った
「だよね〜これでも結構部下に慕われてるんですよ」
ディアッカも昔を思い出して笑いだした
「本当、戦闘になると真っ先に飛び出して敵に突っ込んでく姿は勇ましかったよなぁ」
ハイネはディアッカと2人、イザークを無視して盛り上がる
「貴様ら…誰が姫だっ!!!いい加減にしろっ!!」
ディアッカを睨み激怒する
流石に、ハイネには直接怒鳴らずに我慢していた
「変わんないね〜相変わらずのイイ怒鳴りっぷり」
「フンっ…そんなくだらない事をヴェステンフルス隊長に言ってたのはどーせミゲルかラスティあたりだろ…」
ハイネはイザークの怒りを無視してニコニコ笑っていた
ディアッカは「まぁまぁ」…と宥めている