金銀小説

□君の色香に誘われ俺は君を追う
1ページ/7ページ

オレに余計な事を教えるのはいつもアイツだ

10才の頃だった
夏休みにアイツが家に泊まりに来た時…

「大人の遊びだよ」

と……オレの服を捲り上げ、ズボンと下着を脱がされると、されるがままに性器を扱われ、アイツの手の中に人生で初めての射精をした


「気持ち良かったでしょ?」

明らかに女相手なら強姦罪で訴えられそうな事をしやがったアイツをオレはその場で何発か殴った…………

それなのに、嫌だったハズなのに…

今でもオレは、アイツに翻弄される


――――――――――

『君の色香に誘われ俺は君を追う』


最近急務が多く残業が続いたが、今日は久しぶりに仕事が早く終わった

『明日は昼前には帰れるからね』

そう言った恋人のディアッカはこの数日、出張で他のプラントに行っていた
今日の定時連絡で任務は無事に終わると言っていた

明日からディアッカと休暇に入る……

今夜は一人でゆっくり休んで、明日からの連休をアイツと楽しく過ごしたい

そう思っていたのに…

(寝付けない…)

大好きな民俗学の本を読んで、それなりに体も疲れている筈なのに…

(…ベット…こんなに広かったか?)

寝室を占拠しているキングサイズのベットは一人では広すぎる

(……ディアッカ……)

クルリと寝返りを打って、いつもアイツが寝ている左側に向き直る
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ