金銀小説
□この瞳は君を写すために存在するんだ
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「ちょっと待ってよ!!」
「うるさいっ!!着いてくるな!!!」
ズンズンと大股で歩くイザークと、その後ろを追いかけるディアッカ
「何怒ってるの?」
「怒ってなどいないっ!呆れてるんだ!!」
「だったら…何に呆れてるの?言ってくれなきゃ解らないでしょ?」
「………っ知るかっ!」
軍の宿舎の廊下には2人の声が響き渡る…と言っても怒鳴っているのはイザークだけで、ディアッカはただ何に怒ってるのか理解できず困惑している様子だ
ザフトのエリートである赤服を着る2人の様子を他の軍人達はただ見守るだけで、目を合わせぬ様に、道を譲り、知らん顔をしている
触らぬ神に祟り無し
あのイザーク・ジュールの怒りのとばっちりを食らうのは誰も御免である
そんな2人はギャーギャーと騒ぎながら自室の前に到着し中へ消えていった