金銀小説

□おかえり
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☆ディアッカ サイド☆

君の元に帰るよ


世界で一番大切な君の元に………



―――白銀の君――――



「あんた、明日プラントに戻るの?」



戦争が一時休戦に入ってすぐにオレはプラントに帰る準備を始めた


「あぁ…明日の昼の便で帰るよ」



アークエンジェル内に割り当てられた自室で荷物の整理をしていたオレは、その手を休める事無く、訪ねてきたミリアリアと会話をする


終戦直後、我が儘で意地っ張りな恋人が、混線する通信回線から一言


「戻ってこい」


と、強い口調で、けれど泣きそうな瞳をしながらオレに言った



それきり回線が途絶え、連絡が取れなかったが、オレがプラント行きを決意するには十分な言葉だった



「今、帰ったら軍事裁判でしょ?そしたらあんた銃殺かもしれないって…」


「あ〜アスランに聞いた?」


「帰らない方がイイんじゃないの?」



心配してくれているミリアリアを片付ける手を止め振り返る


「そんな心配しなくても大丈夫っしょ」


オレはなるべく心配かけまいと笑顔で軽く答える


「………そっ…」
相変わらず素っ気ないミリアリアだが、その顔つきは不安そうだ


「………コイビトの為??」



ポツリとミリアリアが呟く


「あぁ〜それもアスランから聞いた?」


「……あんた恋人なんかいたんだね」

「まーね」


再び片付けにその手戻した

「ここに来て半年もたつんでしょ?もう、あんたの事なんて忘れちゃってるかも知れないわよ?あんたの事、待ってないかもしれないわよ?」


「……うん」




「銃殺になるかもしれないのに、そんな危険を犯してまで帰らないといけないの?」


淡々とした口調で問いかけられたが、その語尾が僅かに震えている
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