金銀小説

□開戦前夜
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「………明日…どうなっちまうのかな…」


「……………」

ボルテールにあるイザークのプライベートルーム

電気を消した真っ暗な室内にディアッカの声が切なげに響いた

―――――――――

『開戦前夜』


本日、デュランダル議長より全ZAFT兵に明日の開戦が伝えられた


再び繰り広げられる
ナチュラルとコーディネータとの戦い


イザークとディアッカは後数時間後に控えた戦争のために数時間だけ体を休める時間を与えられた


(次はいつ此所に帰ってこれるのか…?)

イザークもディアッカも思いは同じだった

2人で同じベットに入り…ただ天井を見ていた
眠れるハズがなかった

(いつ?永遠に帰れないかもしれない…)


何度も何度も友人や部下…多くの魂を見送った


次は自分達かもしれないし

(イザークかもしれない)

(ディアッカかもしれない)


愛する人かもしれない


「俺たち…二度と戦争なんかしないって誓ったのにな」


「…………そうだな」


ただポツポツと抑揚なく2人は語った


「俺たち…戦争を止める為に頑張ったハズだったのに…」
ディアッカがここ数年の出来事を思い出しながら言った

「………努力が……足りなかったのかもしれない……」

イザークの感情の無い声がディアッカを不安にさせる
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