金銀小説
□君と
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2人で過ごす休日は
出来ればずっと君の側にいたい
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『君と』
「イザーク〜どっか出かけない?」
久しぶりに2人で休暇がとれた
たった1日だが、貴重な休暇だ
ディアッカは、昼食を終えたイザークの為に甘いホットココアを淹れてやり、手渡し、声を掛けた
「……行きたければ1人で行け」
イザークは朝からベットに寝転がり、1人でその上を独占し何やら小難しい古書を何冊も山積みにして朝から読書にふけっていた
折角集めたイザークの趣味の民族学に関する文献が読む時間が取れず何冊もたまっていた
どうやらイザークは今日という休暇を1日趣味の読書に当てようとしている
「……イザーク〜」
そんなイザークにディアッカは覆い被さり、甘えてみたり、後ろから抱きついてみたり…
「折角の休暇なんだしさ〜2人でどっか行こうよ…」
まるで大型犬がご主人様にじゃれる様にすがり付く
「えぇーい!!うっとおしい!!」
イザークは手で力一杯ディアッカを払いのけるとすぐに本に目線を向けた
「オレはこうして休暇を満喫してるんだ!!邪魔するなっ!!」
「……ちぇっ…」
ディアッカは不貞腐れながらイザークから体を離すとスタスタと立ち去って行った
「フンッ…」
チラリと横目でそれを見ていたイザークは(これで静かになる)と喜んだ
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