金銀小説
□未来の為に
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「なぁ…2人でどっか行かない?」
「あぁ゛?」
ストライクを追って、イザークと共に砂漠の地球に降下したディアッカは徐に言った
地球にあるザフト軍の基地に着いた2人は大気圏を越える時に負ったモビルスーツのメンテナンスに追われていた
そんな中、唐突なディアッカの問にデュエルのコックピット内で整備していたイザークは訝しげに答えた
「貴様…遊んでないで自分の機体を整備したらどうだ?」
イザークはディアッカを見ず、モニターを直視している
「………」
ディアッカはムスッとした表情になる
そして、そのままデュエルのコックピットを離れた
「ディアッカ?」
イザークが気が付いた時にはすでに格納庫の外にその後ろ姿を見た
――――――――――
「おい…」
砂漠の夕焼けを1人デッキに出て見ていたディアッカにイザークは声をかけ、ミネラルウォーターを差し出した
「あぁ…サンキュ…」
どこか遠い目をしているディアッカをイザークは眉を潜めて見たが、一向に喋ろうとしない事に痺れを切らし
「暑いな…」
と、話し掛けた
「だね…」
だが、素っ気ない返事しか返ってこず、イザークは「はぁ…」と小さく溜め息をついた
「で…?貴様はどこに行きたかったんだ?」
ディアッカの不機嫌な理由は今、1つしか思い付かないイザークは仕方無く先程の話を聞くことにした
「買い物か?こんな場所で何かあるのか?」