金銀小説
□ヒマワリ〜HappyBirthday〜
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「イザーク…HappyBirthday」
ディアッカが腕に抱えきれない程のヒマワリの花束を抱えて…帰ってきた
仕事がオレより早く終り、「先に帰るね」
と言ったのに…帰宅がオレよりも遅かったのは、この花束のせいの様だ
エレカにはまだ抱えきれなかった花達が載っていた
「凄い量だな…」
「へへへ…店じゅうのヒマワリ買い占めちゃった」
ディアッカは照れ笑いをする
「まったく…」
毎年…コイツは呆れる程の祝福をオレにくれる
「イザーク…愛してる…生まれてきてくれてありがとう」
そう言うと花束を手渡され、オレが受け取るとディアッカは目を細め、本当に幸せそうに笑った
鮮やかな黄色いヒマワリが眩しい
「ディアッカみたいだな」
「え?」
眩しいくらいの金色が…
いつも優しくオレを照らしてくれる優しい金色
「ディ……ありがとう」
今日くらいは素直になってもイイよな?
ディアッカからふわり…と優しいキスが降る
「イザークにとって、幸せな1年になりますように」
ギュッ…と抱き締められると、ディアッカの心音が耳に届いた
心地よい音色だ…
きっと今年も幸せになるだろう
コイツと共にいるのならば
20110808
Yzak HappyBirthday