金銀小説☆拍手☆
□拍手(2013年1月8日まで)
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『遅く起きた朝は』
本日のプラントは降水率0%
人工の太陽光が麗らかな春の陽気を作り出す
そんな優しい太陽の光がカーテンの隙間から降り注ぐ
「ん………イザ…朝……」
「…………何時だ?」
ディアッカが布団から腕を伸ばしベットサイドの時計を取り、時間を確認する
「……1時39分……おっ!イザークの時間だ」
「……阿呆…」
ディアッカの言葉に冷ややかに反応するイザークはまだ夢うつつ
時計を元の場所に置くと、ディアッカはイザークの体を引き寄せる
昨晩眠る時はピッタリと寄り添い、ディアッカの腕枕で眠っていた筈のイザークだったが、僅かに眠っている時に離れた距離を詰め再び腕の中に抱き締める
「そろそろ…起きる?」
イザークに問い掛けるディアッカの声は穏やかで心地良く響く
「ん……」
「……イザ?」
イザークはもぞもぞとディアッカの体に腕を回した
「……ポカポカ…する……」
そう呟いたイザークの意識はまだ夢の中……
無意識にディアッカにすり寄った
「ポカポカするね」
ディアッカはまるで子猫の様な仕草にクスリと笑みを零した
「たまには……いいよね」
「ん…………」
ディアッカは数度イザークの頭を撫でると、自らも再び目を閉じた
本日のプラントは降水率0%
人工の太陽光が麗らかな春の陽気を作り出す絶好のお出かけ日和
2人で過ごす静かな休日
20121028