金銀小説☆拍手☆

□拍手(2012年10月28日まで)
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言葉遊び(男×男ディアイザ)

「イザークオレの事好き?」

「…………嫌い」

「本当に?」

「……本当に……だ」

「説得力ないなぁーこの状況で」

「五月蝿い…」


イザークは小さく悪態付く

軍施設内にある寄宿舎の狭いベットの中で生まれたままの姿でぴったりと寄り添う2人の穏やかな時間が流れる


ディアッカはイザークを右腕で抱き込み、空いている左手で流れる銀髪をフワフワと弄んだ

イザークはディアッカに身をゆだねる

互いを求め合い愛を確かめ合う行為の余韻に浸りながらの穏やかな言葉遊び

「貴様は……どうなんだ?」

「ん?」

イザークはディアッカの胸に顔を埋めながら、ポツリと聞いた 

「オレの……こと」


ディアッカは一瞬、髪を撫でる手を止めた

そして目を細め、腕の中の愛しい存在に微笑んだ

「オレは誰よりもイザークが好きだよ」

ディアッカがイザークの背中にゆっくりの腕を回し、しっかりと抱き込む

「この世界…この宇宙の中で…オレが愛してるのはイザークだけだよ」

ディアッカはイザークの耳元で甘い甘い言葉を紡ぐ

「オレにとって唯一無二の存在…オレだけのイザーク」

ディアッカの唇がイザークの頬に触れる

「大好きだよ……」

「っ……もう解った……恥ずかしい!!」

イザークは耳まで真っ赤にしてディアッカを静止させた

「えーまだまだイザークへの愛を語り尽くしてないんだけどなぁ」

「語らなくて…いい……知ってる……から」

イザークの宝石の様に光る青い瞳がディアッカを蠱惑的に捕らえ、恥ずかしそうに再び顔を伏せた

「嘘だから…………」

イザークの小さな声にディアッカは「え?」と聞き返した

「嫌い………っての…嘘だから」


そう言うとイザークはディアッカの腕の中に更に潜り込んだ

「うん…知ってる」


ディアッカは満足げに笑い、強く強くイザークを抱いた

狭いベットの中での言葉遊び

静かな穏やかな時間が流れる



20120916

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