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□Unclear
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幻覚だと分かっていても、肌に触れる感触は本物のようで……手足をばたつかせても、それらが消えることはない。
にわかに慌てだすツナの様子を面白そうに眺めながら、骸は再び三叉槍を手に取ると、ツナの上着を少し破いた。そして次の瞬間には、片手で一気に前を引き裂いてしまった。
「わぁぁぁぁっ!なっ、何てことするんだよ!これ気に入ってたのに…っていうか、どうやって家に帰れば……!」
「……全く、ムードも色気の欠片もない声ですねぇ。少しはその気にさせて下さいよ」
ぎゃあぎゃあ騒ぐツナに眉を顰めながら、骸は布切れとなってしまった衣服をあっさりと床に捨てる。暴かれた白い素肌とほっそりした体躯に目を細めると、その肌に触れた。
「ちょっ…くすぐった……!」
長い指で素肌に触れられ、その探るような動きに、ツナはむず痒そうに身体を捩る。なぜ半裸に剥かれたのか、なぜ身体に触れられているのか分かっていないようで、骸はさらに加虐心をそそられた。
「うわっ…!」
適当に絡み付いていただけの蔓を操り、ツナの手を後ろ手に縛るようにして完全に自由を奪う。そして胸を突き出させるような格好にして、肌寒いからか僅かに立ち上がっている二つの胸の突起に、指を這わせた。
「んっ……な、なんで…そんなとこ、触るんだよ……?」
「ここ、感じるんですか?」
「わ、かんな……んんっ…!」
くりくりと弄ったり、押し潰したりすると、ツナがもじもじと身体を揺らす。くすぐったいのか、それだけではないのか、妙な感覚に戸惑っているようだった。
骸は、少しずつ硬くなってくるその感触を楽しむように、こりこりと弄り続ける。だんだんツナの身体も反応を示すようになってきた。
「ん、ん……むく、ろ……何で、こんな……」
「……ここまでしてまだ分かりませんか」
「………?」
まだ不思議そうに見上げてくるツナに、骸はもう何度目か分からない深いため息をついた。
(鈍いにもほどがある……)
自分の気持ちは伝わらなくても、行為の意味くらい分かりそうなものなのに。
「まぁ、良いでしょう……これから嫌でも分からせてあげますから」
「え……わわっ!」
骸はいったんツナから手を離すと、ハーフパンツに手を伸ばした。ずり下ろそうと引っ張れば、さすがのツナも驚いて抵抗し始める。
「わぁぁっ!それだけはやめっ…!」
「暴れないで下さい。脱がせられません」
「ていうかそもそも脱がせ……ぎゃあーっ!」