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□Immorality
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「沢田が悪いんだぞ…?先生を惑わせたりするから……」
「ひっ……!」
男が一歩近付いてきて、ツナがまた一歩下がる。
恐くて身体ががたがたと震えた。狂気とも言えるような色の目をした男は、今まで頼りになる教師として見てきた人物とは全くの別人で。
逃げなければ、と本能は強く告げているのに、身体が上手く動かない。
「いつもいつも…先生を誘っているような顔をして……」
何のことか分からない。けれど、どうしようもなく怖い。
一歩一歩、じりじりと倉庫の奥へと後退していく。
やがて背中に建物の壁が触れて、ツナは完全に追い詰められてしまった。
この倉庫は普段使わない上に、体育館の裏手にあるため滅多に人が寄り付かない。大声を出しても、誰にも聞こえないだろう。
それ以前に、ツナは恐怖で上手く声が出せないでいるのだが。
「……だから、沢田にはキツいお仕置きをしないとなぁ?」
「っ……!」
どこかうっとりとした表情で、獲物を狙う肉食獣のような目をして、男が言った。
***
「ひっ、やだっ…ゃっ……!」
ろくに抵抗できないツナを、男はその場に押し倒した。手足をばたつかせる教え子の上に覆い被さり、両手で上半身を撫で回し始める。
「細いなぁ沢田……ちゃんと食べてるのか?」
「ぃ゙っ…!」
太い指が胸の突起をぐりぐりと押し潰して、ツナは痛みに顔を歪めた。
「いたっ…先生っ、痛い…!」
「んー?なら舐めてやる」
「ひっ…!」
体操服の上から、片方の突起を口に含まれる。
「ぅ、んんっ…ゃっ…!」
じんわりとした熱に包まれ、舌で転がされ唾液が滲んできて、ツナは違和感に身体を捩った。気持ち悪い。けど、それだけじゃないような。
もう片方は変わらず指で弄られ、そこからも妙な感覚が生まれてくる。
「……気持ち良くなってきただろう?」
「っ、ちが……!」
胸元に顔を埋められながら、反応をうかがうように見られていたことに気が付いて、ツナは慌てて首を振る。こんなことをされて気持ち良いはずがない、と心の中で言い聞かせて。
「……なら、違うかどうか見てやろう」
「ぇっ……」
男は服の裾をつかむと、一気に胸まで捲り上げた。
「っ……!」
「ああ……やっぱり沢田の肌は綺麗だなぁ」
露になったツナの身体を見て、男が感嘆したように息を吐く。さらに「水泳の時間、我慢するのに必死だったんだぞ?」と言われ、ツナはカッと体温が上がった。