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□Finder
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(ど、どうしようっ…身代金要求されても、俺ん家払えるかどうかっ……!)

ガタガタと震えながら男達を見上げ、思わずそんなことを考えてしまう。

だが、どうやら男達の目的は金ではないらしい。

「そんなに怯えなくても大丈夫だよー?ボンゴレファミリー十代目候補の沢田綱吉クン」
「っ……!」

男の一人に名前を呼ばれて、ツナはびくっと身体を竦ませた。


聞くところによると、男達はボンゴレと敵対する他マフィアの一員で、次期ボス候補であるツナを人質に、ボンゴレと何かを取り引きするつもりらしい。

(そんなっ…俺、マフィアのボスになんかなるつもりないのに、何でこんな目に……!)

死ぬ気丸もグローブもない状態で、三人の男相手にかなうはずがない。それ以前に拘束されているので、ここから逃げることもできない。ツナは、自分の不運を嘆くばかりだ。

「……おい、そろそろ始めようぜ」
「そうだな、時間もねーし」
「んんっ…!?んっ、ぅ…!」

すでに泣きそうになっていると、男達が互いに視線を交わし頷き合って、震えるツナの身体を床に押し倒した。二人がかりで押さえ付けられて、ツナの顔がサッと青ざめる。

(やだっ…俺、どうなっちゃうんだよ……!)

相手はマフィアだ。たとえ人質でも無傷では済まないだろう。暴力を奮われるだけならまだしも……もしかしたら殺されてしまうかもしれない、と最悪の事態が頭をよぎる。

「はは、すっげぇ怖がってんじゃん」
「心配しなくても、殺したりしねーよ」

血の気を失ったツナを見て、押さえ付けている男達が嘲るように笑う。

だがその瞳は、どこか興奮したような、熱っぽいものを孕んでいて。

「そうそう……むしろ、気持ち良くて楽しいことをしてあげるよ?」

それを疑問に思う暇もなく、もう一人の男がどこからかビデオカメラを取り出して、にやりと笑った。


***


「ふ、ぁぁっ…ぁぁぁんっ!」

ツナは、カッターシャツを一枚羽織っただけの状態で、男達に身体を弄ばれていた。

「本当はぼこぼこにしてるとこを撮影して、ボンゴレに送ってやろうと思ってたんだけどさぁ」

ビデオカメラをツナに向けながら、傍に立っている男が言う。


男達は、動けないでいるツナの制服をシャツだけ残して剥ぎ取ると、いやらしく全身を触り始めた。白く滑らかな肌をゴツゴツした手が這い回り、薄い色の性器を弄ぶ。
それを、全てビデオに収められていく。

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