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□Wicked boy
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「こっちも見せてくれよな」
「ゃっ、だめ…!」
山本がベルトに手を掛けるので、ツナは慌てて止めようとした。
恋人同士とはいえ行為の回数は少ないので、まだそこを見られるのは恥ずかしい。ましてやここは外で、こんな所で下半身をさらすことはやはり躊躇われる。
だが、山本は弱々しく抵抗するツナに構わず、あっさりとベルトを抜き取ってしまった。
「わぁっ!や、やっぱダメだよっ…こんな…誰か来たら…!」
「大丈夫だって、もう授業始まったし。俺達しかいねーよ」
「ぁっ…!」
素早くスラックスと下着を下ろされて、ツナの顔が耳まで真っ赤に染まる。外でこんな姿になり、イケナイことをしているという気持ちが余計に羞恥を煽る。
「いつ見ても可愛いなぁ、ツナの」
「ぁっ、ゃぁんっ…!」
だが、僅かに首をもたげているそれを山本が握って抜いてやれば、快感に弱いツナは羞恥も忘れて大きく仰け反った。そのまま与えられる快感に、艶やかな声を上げ始める。
「ひゃぁぁっ!ぁっ、やまも…!」
「ほらツナ、そんな大きな声出したら下にいる奴らに聞こえちまうぜ?」
「っ…!ん、んぅぅっ…!」
耳元で囁けば、ツナがびくっと震えてとっさに両手で自分の口を塞いだ。この季節、まだ教室の窓を開けているクラスもたくさんあって、下の階にいる生徒達に気付かれてしまう可能性がある。
ツナはギュッと目を閉じると、堪えるように歯を食い縛った。
そして、そんな必死に声を我慢しようとしているツナを見て、山本は酷い加虐心が沸いてくる。
「真っ赤になっちゃって。かわいーのな」
「んんんっ…!」
もっと乱れさせたくて、完全に勃ち上がったそれをずっぽり銜えた。
口で上下に扱き舌で愛撫すると、頭上で鼻に掛かった息が漏れるのが聞こえてくる。
「んっ、んぅっ…ひ、んぅぅっ…!」
やがて細い腰が、足が震え始めて、ツナがぶんぶんと首を振った。
ちらりと視線を向けると、目尻に涙を浮かべた大きな瞳が、こちらを見つめてくる。
放せ、と言っているのだろう。
だが、山本はにやりと笑って、銜えたまま思い切り吸い上げた。
「っ、んんぅぅぅっ…!」
イくのを必死に堪えていたのも虚しく、大きく顎をそらせて、ツナは山本に銜えられたまま達してしまった。
「っ…は、はぁっ、はぁっ…!」
「ん、すっげぇ出たなぁ。自分ではやってないのか?ツナ」
口に吐き出されたモノをごくりと飲み込んで、悪びれもなく笑う山本。