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□Wicked boy
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……で、華奢な身体を押し倒して、そのまま事に及ぼうとしたわけで。

「それとも、ツナは俺とするの嫌か?」
「ぅっ…そりゃ、嫌なわけない、けど……」

少し淋しそうな顔をされては、ツナも断ることはできず、

「っ、もう!山本の好きにして良いよっ…!」
「ツナ…!」
「わっ!」

内心山本がほくそ笑んでいるのも知らないで、半ばやけくそのように叫んでしまった。何だかんだ言ってツナも男の子で、いろいろと我慢していたのだろう。
たくましい抱き付かれ、ドキドキしながら抱き締め返す。

抱き合う二人の背後で、チャイムの音が鳴り響いた。

「授業…サボっちゃう、ね……」
「そうだな……すぐには終わらないぜ?」
「んっ…!」

山本がニッと笑って、ツナのふっくらした唇に吸い付く。

「んんっ…ふ、ぁ…んぅっ…!」

角度を変えて何回か啄むようなキスをした後、するりと口内に舌を忍び込ませる。丹念に内壁を舐め上げ、ちゅくちゅくと音を立てながら舌同士を絡めれば、ツナが恥ずかしそうにギュッと目を閉じた。

キスなどは人目を盗んで何回もしているはずなのに、いまだに初々しく恥じらうツナが山本は可愛くて仕方がない。だから、余計に激しく唇を貪ってしまう。

「んんっ、んぁっ…は、ぁっ…!」

ようやく唇を解放して、ツナの口から零れた唾液をも丁寧に舐め取ると、小さな恋人はとろんとした表情で見上げてきた。
この、幼い容姿から漂う壮絶な色気が堪らない、と思う。

山本は興奮したように自分の唇を舐めると、再びツナの首筋に顔を埋めた。

「んっ…ぁ……!」

浮き出た筋をなぞるように舌を這わせ、跡が残らないよう吸い上げれば、ツナの身体がぴくん、ぴくっと反応する。

相変わらず敏感すぎる身体に苦笑して、山本はさっき脱がしかけて微妙に乱れていた制服に手を掛けた。ベストとネクタイはすでにない。カッターシャツのボタンを全て外して、前を完全にはだけさせた。

滑らかな上半身を撫で回して感触を楽しんだ後、指が胸にある小さな突起を捕らえる。

「ぁっ、んんっ…!ゃ、そこっ…!」
「ツナ、ここ弱いよな」
「ひぅんっ…ぁっ、ゃぁっ…!」

くすりと笑って両方の粒をくりくりと弄ってやれば、身体を跳ねさせて甘い声を漏らす。

「いや、じゃねーだろ?ほら、もう勃ってる」
「ぁっ…!」

片手でスラックスの上からそこに触れれば、ツナがびくっと跳ねた後、かぁっと頬を染めた。そこは、すでに緩やかに反応している。

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