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□雲をつかむ
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群れる人間は嫌い。
弱いのに群れる草食動物が嫌い。
でも、小動物は嫌いじゃない。
***
「んんぅっ、んーっ!」
放課後。人気のない路地裏で、ツナは複数の上級生に襲われていた。
コンクリートの地面の上にに押し倒され、押さえ付けられて身体中をまさぐられる。ブレザーの前ははだけて、下にいたっては何も身に付けていない。
てっきり殴られたりお金を巻き上げられたりするのだと思っていたが、路地裏に引きずり込んだこの男達は、にやにやといやらしい笑みを浮かべながら、ツナの服を剥ぎ取ったのだった。
何をされるのか分からず、ただ恐いことに変わりはないし、身体中を這い回る手の感覚が気持ち悪くて、ツナは必死に抵抗した。だが三人がかりで押さえ付けられて、脱がされたトランクスを口に突っ込まれ、大声で助けを求めることもできない。
「んぐぅっ…ぅ゙、ふっ……!」
ツナの足下では、一人の男が指でアナルを弄っていた。好き勝手にナカを掻き回され、身体を気遣わない乱暴な動きに、ツナはくぐもった呻き声を上げる。
幸い切れはしなかったが、無理やりこじ開けられたそこはじくじくと鈍く痛んだ。その上、尻に異物を入れられるという感覚が気持ち悪くて仕方がない。
他の男達が悪戯にツナの胸や自身を弄るが、嫌悪感が高まるばかりで自身も萎えたままだった。
「そろそろ良いだろ。早くヤッちまおうぜ」
「ん゙っ…!」
男がそう言って、突っ込んでいた後ろから指を引き抜く。男達の行動の意図が分かっていないツナは、もう気が済んだのかとホッとしかけた。
だが、男がスラックスの前を寛げ、己の逸物を取り出したのを見て、再び顔を強ばらせる。
(な、何……!?)
足を大きく広げられ、男の怒張を近付けられて、ツナが恐怖に逃げようと動く。だが他の男達に簡単に押さえられて、切っ先を後孔に押しあてられた。
「いくぜー?」
「ん゙、ぅっ…!?」
(う、そ…!?)
凶器のような肉棒の切っ先が孔をこじ開け、ナカに入り込もうとしている。おざなりに解されただけのそこはまだ狭い。
さっきとは比べものにならない激痛に、ツナは目を見開いた。
(い、たっ…やだ…やだやだ……!)
身体が悲鳴を上げている。恐怖や痛みで、ツナはパニックを起こしかけていた。
その時、
「がっ…!?」
突然、押さえられていた身体の一部がフッと軽くなった。