Main

□Give me!
4ページ/4ページ



だが、それもナッツが追い討ちをかけるように責めてくることで、あっさり崩されようとしていた。

だんだん意識が朦朧としてくる。身体と一緒で、まるで自分のものじゃないみたいな感覚。周りのことまで頭が回らなくなって、イくことしか考えられなくなる。

そして、自身がこれ以上ないほど高ぶって、ナッツが尿道口に舌をねじ込んだ瞬間、

「だ、めだ…ぁっ…もっ、――ッ、ッ…!」

ツナは声にならない悲鳴を上げて、とうとう達してしまった。
身体がビク、ビクッと跳ねて、何回かに分けて吐き出したモノを、ナッツが一滴残らず飲み干していく。

そしてようやく解放された瞬間、ツナはぐったりと地面に沈み込んでしまった。

「あ、は…ぅぅ……!」

しゅぅぅと気の抜ける音がして、ツナの額から炎が消え去った。ナッツに、死ぬ気になるための炎を吸い尽くされてしまったのだろう。
残されたのは、弱々しく息を吐く、だが頬や身体を上気させた、色っぽい通常モードのツナ。


そしてそれを取り囲む、ギラついた雄の目をして、己の欲望剥き出しの男達。

「やばいな、ツナの死ぬ気が解けてる。とても闘える状態じゃねぇ」

自称ツナの兄貴分であるディーノも、口では気遣いながらも興奮したように彼を凝視していた。

男達は互いに牽制しつつ、いつツナに襲い掛かろうかとチャンスをうかがっている。


その中で、全く我慢のできなかった人物が一人。

「つ、綱吉クンッ!今の綱吉クンなら匣兵器を使うまでもないよ!」

僕の兵器は使うけどね!……と訳の分からないことを叫んでいるのは、ラスボスなのにずっと放置されていた白蘭。
他の誰よりも目をギラギラと血走らせて、あり得ない部分をあり得ないくらい膨らませている。

それを見たツナは、命の危機よりも最大のピンチを感じ取り、青ざめた。

「ひぃっ!まっ、まって!」
「またないっ!」

味方達が慌てて駆け付けるよりも早く白蘭がツナに近付き、あわやツナの貞操の危機かと思われたが、

「グルルルル……ガゥッ!」

ツナの炎をたっぷりと吸って、より強力な力をつけたナッツに噛み付かれ、大空の特性で石化され、とどめに盛大に燃やされて、白蘭の野望は阻止された。


ついでに、ツナを助けようとしてどさくさに不埒な行為をはたらこうとした味方達も、同様にナッツに撃退されてしまった。


こうして、未来に平和が訪れたのである。


*END*

前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ