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□I want!
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「あははっ!ナッツ、くすぐった…あはははっ!」

くすぐったさに顔を背けても、追い掛けるように頬や鼻先、口元を舐めてくる。

ナッツは普段、とても臆病で甘えん坊だ。ツナのことが大好きで、戦闘の時以外はこうやってべったりくっついて甘えてくる。

今も、遊んでほしくて戯れているのかと思われた。

だが、

「あははっ、はっ……ひぁっ!?」

突然、ツナが高い声を上げて、びくんと身体を跳ねさせた。
ナッツが、顔だけじゃ飽き足らなかったのか、ツナの耳を舐め上げたからだ。

「ひゃぁっ、ぁっ…ちょっ、耳はダメだって……ひぅっ!」

ツナの制止の言葉にも構わず、ナッツは小さな舌を耳のナカに差し込んで、じゅぽじゅぽと抜き差しする。

「あはっ、ぁっ…ふっ…!」

弱い耳を責められて、ツナはぶるぶると身体を震わせた。くすぐったさと同時に這い上がってくる、ぞくぞくとした感覚。

しばらくして、ようやくナッツの舌が耳から離れた。満足したのかとホッとしたのも束の間、今度はツナのほっそりとした首筋をぴちゃぴちゃと舐め始める。

「や、んぅっ…ナッツ…!?」

明らかにおかしい。今まで戯れてきて舐められることはたくさんあったけど、何かが違う。こんな、身体がぞくぞくとするような、変な気分になるようなこと、一度も無かったのに。

その上、ナッツの舌はいつもより熱い気がするし、ナッツ自身は興奮したように息を荒げている。

(な、なんでっ……?)

そうしているうちに、舌はツナの首のラインをなぞるように下りていって、鎖骨の窪みをねっとりと舐め上げた後、ツナの胸の突起に辿り着いた。

「っ、ぁぁっ!」

シャツ越しに小さなそれを舌で押さえ付けられて、ツナの身体が再び大きく跳ねる。敏感なそこを舌でチロチロと舐められると、じんとした甘い痺れが走った。

「ゃぁっ…!ナッツ…だ、め…んくぅっ!」

何とか両手で押し返そうとしても、ついさっきまでハイパー化して、体力の限界まで酷使した身体は、通常モードの今では全く力が入らない。しかも、ナッツは簡単に抱き上げられるくらい小さな身体をしているにも関わらず、何故かびくともしない。

そして、その瞳は戦闘の時のような鋭い光を宿していた。

「ぁぁっ、ぁっ…なん、で…!」
「……ふむ、どうやら炎の枯渇が原因のみてーだな」

しつこく愛撫されて、だんだんぼんやりとしてきた頭でそう呟くと、すぐ近くでリボーンの声が聞こえた。

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