Main

□In the box
3ページ/4ページ



「ッ、なっ…!」

驚いて身体を捩ろうとするツナ。だがその前に、下から肌を滑るように這い上がってきた指が、両方の乳首を捕らえた。

「ひっ…!」

逃げようとしていた身体がびくんと跳ねて、あっさりと阻まれてしまう。

男は親指と人差し指で胸の突起を摘むと、今度は直にぐりぐりと刺激を与え始めた。

「君の乳首、ぷっくり腫れて硬くなってるよ」
「んっ、んぅっ…ゃ、ぁっ…!」

先ほどの布越しとは違って、直接与えられる刺激に翻弄されてしまう。先端から生まれた痺れが一瞬で全身に流れていく、そんな感覚に襲われる。

「こんなにコリコリさせて……きっと赤くて、いやらしい色になっているだろうね」
「ふ、ぅぅっ…!」

恥ずかしいことを言われて、ツナは耳まで真っ赤に染める。恥ずかしいのに、それなのに感じてしまうなんて。

「乳首で感じるなんて、女の子みたいだ」
「ち、ちが……ぁぁっ!」

否定しようとしたら、それを咎めるようにギュッとキツく摘まれた。

(も、わけ分かんない……!)

指は突起をコロコロと転がすだけではなく、引っ張ったり、強くつまんだり、たまに爪を立てたりしてくる。その度に身体に痺れが走って、びくびくと震えてしまう。

もはや抵抗なんてできるはずがない。ツナは必死に声を我慢ながら、ドアの近くにある手摺りにつかまることしかできなくなっていた。
気を抜けば大きな声を出してしまう。つかまっていないとその場に崩れ落ちてしまう。

いつしか頬は熱に浮かされたように赤く染まって、瞳は涙で潤んでいた。足がガクガクと震えて、手摺りに縋るだけではなく後ろの男に支えられていないと立っていられない。

男は飽きることなく、硬くしこったそこをコリコリと嬲り続ける。そして与えられる快感は全身を巡って、ある一点に熱になって溜まっていく。

(ぁっ、ぁっ…う、そ……!)

ある一点……触られていないはずのそこが、どんどん熱くなっていく。

ツナは無意識に足を擦り合わせた。

すると、それに気付いた男が背後でくすりと笑う。

「……こっちも硬くなってきたのかい?」
「ぁっ…!」

片方は乳首を弄ったまま、もう片方がゆっくりと下に伸ばされていく。

止める間もなく、ズボン越しにそれを触られた。ぐっと押さえ付けられて、ツナが息を呑む。

そこはすでに硬くなって、ズボンを僅かに押し上げていた。

「乳首を触られただけでこんなにするなんて、君は淫乱だ」
「ゃ、ぁっ…だめ……!」

ズボンの上からやわやわと自身を揉みしだかれて、身体が前屈みになっていく。

一番敏感な所を触られて、いけないのに感じてしまう。

そして、優しく愛撫されて、それをもどかしく思ってしまう。

もっと気持ち良くしてほしい……そんな考えが頭の中をよぎる。

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ