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□In the abyss
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「ぁっ、ぁぁっ…!んっ…ふ、ぁっ……!」

放課後。ほとんど生徒がいなくなって、静かになったとある中学校の校舎。
その中の、普段は使われていない空き教室では、淫猥な行為が為されていた。

「ひぁっ…ぁっ、ぁぁぅっ…!」
「はぁっ…すっげぇ、キモチー…!」

机や椅子を教室の端っこに退けたその真ん中で、六、七人の男子生徒に囲まれながら、一人の少年が犯されている。一人だけ全裸に剥かれた状態で、後ろから一人の生徒に深く貫かれながら。
さらには両手に他の生徒達の肉棒を握らされ、口元にも昂ぶったそれを押し付けられていた。

窓から射し込む夕日で赤く染まった教室に、獣のように荒い息遣いと、複数の男子生徒達の下卑た笑い声……そして、まだ声変わりをしていない少年の、高く甘い声が響く。

少年の細く白い身体はほんのりと桜色に染まり、表情はとろんとして、大きな瞳は虚ろだった。そしてその華奢な体躯は、様々な液体でどろどろになっている。

「ふぁっ、ぁっ……ん、ぐぅっ…!」
「ほらぁ、そっちばっかり気を取られてないで、こっちも奉仕しろよー」
「そうそう、ちゃんとやらねぇとイかせてやらねぇからな」
「んっ、んん゙―――っ!」

たくさんの人間に囲まれて、その全ての視線が滾るような熱を孕んでいて、少年……沢田綱吉は、まだ始まったばかりの狂宴に絶望しながらも、身体をずくりと疼かせていた。


***


沢田綱吉……通称ツナは勉強や運動を始め、何をしても上手くできず、小さい頃から“ダメツナ”と呼ばれからかわれていた。

普通なら、そんな人間は周りから虐められてしまうのだろうが、ツナの場合は他の生徒とは少し違っていた。もちろん、小学生の頃は虐められたり仲間外れにされたりしていたのだが……。


「ツーナ」
「っ……!」

ホームルームが終わった後、部活に入っていないので帰宅する準備をしていたツナは、背後から掛けられた声にびくりと肩を跳ねさせた。振り返れば、クラスの男子が数名立っている。

それが、全員どこかいやらしい笑みを浮かべていて……ツナはまたか、と思った。

「ツナ、今日もどうせ暇なんだろ?いつもの場所に来いよな」
「う、ん……」

耳元で、ツナにしか聞こえない小さな声で囁かれる。こくりと頷けば、クラスメイト達は満足そうに教室から出ていった。

(また、始まるんだ……)

部活や帰宅の準備で騒つく教室の中で、ツナは一人深いため息を吐いたのだった。

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