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□女王様と浮雲と(前編)
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「ふぁっ、ぁ…ぁ、ん……!」

豪奢な部屋の中には、淫靡な空気が漂っていた。

部屋の主であるジョットはソファーに腰を掛け、ローテーブルを挟んで向かい側にあるソファーの上を眺めている。

「ぁっ…ジョッ…トぉ……!」

そこには、うつ伏せになった状態で頬を上気させ、はぁはぁと息を乱しながらジョットを呼ぶツナがいた。衣服を何も身に付けず、両手を後ろ手に縛られている。

「どうした?ツナヨシ」
「っ……!」

対するジョットは、目を細めて意地の悪い笑みを浮かべるだけで……ツナは大きな瞳に涙を浮かべた。

「こ、れ…はずして……!」
「手の、その布をか?」
「手、と…ここ、も……!」

上半身をソファーに押し付けて、腰を僅かに上げる。足で隠れていたツナの幼い自身が露になったが、そこもリボンのような物で根元を縛られていた。

「それは聞けないな。言っただろう?お仕置きだと」
「っ、そ…な……!」

あの後、問答無用で着ていた服を剥ぎ取られて、怖い顔で笑うジョットに腕を縛り上げられてしまった。そして思考も身体もとろとろになるまで全身を弄り回されたかと思ったら、限界を迎える直前で自身を戒められてしまったのだ。

そのままジョットは、向かい側のソファーに座ってツナを放置。今に至る。

イきそうになっていたのを途中で止められたので、ツナは辛くて堪らない。

さらに、

(からだ…あつ、い……!)

弄られて火照っただけではなく、何だか全身が疼くように熱い。服をひん剥かれる前に、ジョットから何か甘い液体を飲まされたのだが……それから身体がおかしくなった気がする。

「ふふ…そろそろ効いてきたようだな」
「ぁ、はぁっ…な、に……?」

ジョットがソファーからゆっくりと立ち上がって、ツナの元へと近付く。

ツナは知らない。先ほど飲まされたものが、強力な媚薬であることを。

「もうそんなに漏らして……」
「ひゃぁぁっ…さわっちゃ、ゃぁっ……!」

先走りを流して震える自身を、ジョットの綺麗な手が捕える。そこからぐちゃりと濡れた音がして、ツナの身体がびくんと跳ねた。

「ソファーがぐちゃぐちゃだ……悪い子だな、ツナヨシは」
「ゃぁ…も、イかせてぇ…!おかしく、なっちゃ……!」

咎めるように自身を抜かれて、嫌々と首を振る。限界まで高ぶったそれを刺激されるのは、快感が強すぎて辛い。
早く解放してもらいたくて、ツナは必死にジョットに懇願した。

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