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□Surprise
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「り、リボーンっ…!?な、な、何する気だよ……!」

自室のベッドの上で、ツナは焦ったようにじりじりと後退った。側に立つ男……すらりとした長身を黒のスーツに収め、同じく黒のボルサリーノを深く被った男を見上げながら。

「ぐちゃぐちゃとうるせーぞ、ダメツナが」

それは、ツナの家庭教師にして最強のヒットマン。ついこの間まで、小さな赤ん坊の姿をしていたリボーンだった。

「言ったろ?ダメダメなお前にレッスンしてやるって」
「れ、レッスンって…一体何を……?」

今までの可愛らしい(?)姿とは違い、切れ長の鋭い瞳で見下ろされて、ツナは怯えたように青ざめる。
ただでさえ、これまでの修行だの特訓だの、リボーンの思い付きにはろくなものがない。不安になるのも当然だ。

「ぁっ…!?」

ベッドの隅っこでびくびくしていると、足を引っ張られ引き戻されて、一瞬で仰向けに転がされてしまった。起き上がる暇もなく、ボルサリーノを脱いだリボーンがのしかかってくる。

「何ってそりゃ、いろいろと…な。覚悟しろよ……?」
「っ……!」

だが、酷く整った顔立ちのリボーンににやりと笑われ、その獲物を狙う肉食獣のような瞳に、ツナはぞくりと身体を震わせた。片手でネクタイを緩める姿に、心臓が一気に跳ね上がる。

(な、なんで…俺……!)

そして、開いた口をぱくぱくさせたかと思うと、逃げるように視線そらして、そっぽを向いてしまった。その顔は、耳まで真っ赤になっている。

「何だ?急に大人しくなったな」
「っ、だって……!」

それまでぎゃあぎゃあと騒ぎまくっていたツナは急に縮こまってしまい、さらには両腕で顔を隠してしまった。

リボーンはその腕をつかんで、強引にベッドへ縫い付ける。顔を近付け表情を覗き込むと、ツナはふっくらした頬を染め、もごもごと口を動かした。

「だ、って…リボーンがこんなに…か、格好良かったなんて、知らなくて…!何か、恥ずかしい、んだよ……!」
「………」

以前、リボーンに本来の姿ではないと告げられた時は、正直あまり本気にしていなくて、実に適当なイメージを膨らませていたのに……それがまさか、こんなに格好良くて、大人のフェロモンを垂れ流した男前だったとは。

胸がドキドキして止まらない。顔を近付けるリボーンをまだ直視することができず、ツナはただ身体をもじもじとさせている。

そして、そんな可愛らしい教え子の姿に、大人の余裕を持ったリボーンも、自分の中で何かがぷつりと切れるのが分かって。

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