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□鳥籠
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痛みへの耐性はある。苦痛による拷問なら、訓練で慣れていた。たとへ骨を折られても、内臓を抉られても屈することはないのに……。
だが、こんなことをされるのは初めてだし、こんな妙な感じに捕われるのも初めてで……綱吉は与えられる刺激に酷く戸惑い、激しく動揺していた。
「クフフ……そんなにここが気に入りましたか?」
「っ、そんなわけ……!」
「素直じゃありませんねぇ……では、そんな貴方に良いモノをあげましょう」
骸はいったん綱吉から手を離すと、懐から何かを取り出した。それは、手のひらに収まるほどの小さな瓶で、中には透明な液体が入っている。
蓋を開けて瓶を傾け、とろりとした液体を指に垂らすと、骸はそれを綱吉の胸元へ近付けた。
「な、に……」
「媚薬……と言っても貴方には分かりませんかねぇ?それの原液ですよ」
「っ、ぁ……!」
ぬるりとしたものを胸の突起に塗り付けられ、ぞわぞわとした感覚に襲われる。染み込ませるように、もう片方も同じように塗り込まれた。
「っ……?」
(な、んだ…熱……)
やがて、薬を塗り込まれた胸の先端から、じんじんとした熱が生まれ始める。外気に触れているだけで、ぞくぞくした感覚が広がっていく。
「速効性ですからね。もう疼いて仕方がないでしょう?ほら……」
「っ、ぁぁっ…!」
指でそこを摘まれた瞬間、びりびりと強い電流が走り抜けた。思わず身体がびくんと跳ね上がり、顎を大きくそらせてしまう。
「クフフ……大きな声が出ましたね。気持ち良いですか?」
「っ、やめ…ぅぁっ…!」
今までと比べものにならないほどの愉悦に、綱吉は大きく身を捩る。だが、両手に絡み付く鎖が虚しく音を立てるだけで、逃れることはできない。
「くっ、ぅ……!」
こりこりと粒を転がされて、気を抜けばおかしな声が上がりそうになるのを、綱吉は必死に堪えた。
「……そろそろ喋りたくなってきましたか?」
「っなわけ、あるか……!」
「そうですか」
骸は再びナイフを取り出すと、綱吉の革製のベルトに引っ掛けて、ぶちりと簡単に引きちぎってしまう。次いで前を寛げてやれば、すでに少し膨れ上がり、染みを作っている下着が現れた。
「乳首だけでこんなにして……隊長殿はいやらしいですね」
「な、ちが…ぅ、ぁっ…!」
下着の上からそれをつかまれて、乱暴に揉まれる。痛みと一緒に与えられるのは、強い快感だった。
「ふ、くっ…!」
この程度で屈伏するわけにはいかない……そう思い歯を食い縛って骸の蹂躙に耐える。だが、意志とは反して身体はどんどん高ぶっていく。