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□Queen and princess
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(どどどどういうこと!?ほ、本物っ!?まさか十年バズーカで初代の時代まで飛ばされちゃったのっていうか十年どころか何百年も前じゃんしかも未来じゃなくて過去だしぃぃっ!)

ツナは、突っ込みどころが多すぎて軽くパニックを起こしていた。

「誰だお前は?こんな所で何をしている」
「っ……!」

(わ、わ、わ……!)

腰を抜かしたまま一人であたふたしていると、初代ボンゴレボス……ジョットがツナの目の前まで近付いてきて、目線を合わせるようにその場に膝を付いた。

さらに縮まった距離に、ツナの心臓が跳ね上がる。

(わぁぁ…!前から思ってたけど、初代って本当に綺麗な人だなぁ……!)

同じ男にも関わらず、ツナは自分の先祖に完璧に見惚れてしまっていた。

一方のジョットも……こちらは何を考えているのか分からないが、穴が開くほどツナの顔をマジマジと見つめている。

「お前……」
「ぁっ…!」

そして突然、流れるような動作で手が伸ばされて、長い指がツナの顎を掬い上げた。ぐっと顔を近付けられ、澄んだ金色の瞳に見つめられて、

「っ……!」

とうとう男を直視することができなくなり、ツナはかぁぁと頬を真っ赤に染めると、視線から逃れるように俯いてしまった。

「………」

その瞬間ジョットが、きゅーんという音が聞こえそうなほど胸をときめかせていたことを、ツナは知らない。

「……気に入った」
「へ?」

ぽつりと呟かれた言葉に顔を上げようとすると、再び顎を捕らえられて上を向かされた。

「お前、名は何という」

そこには、さっきよりも表情の柔らかくなった男がいて……ツナはどぎまぎしながら、

「え、あ…あの、つ…つなよし…です」
「ツナヨシ、か」

今度こそ、ジョットはふわりと優しげに笑った。

(わぁぁ……!)

その蕩けるような甘い表情に、ツナはぷしゅーと湯気が出そうになるほど真っ赤になってしまう。

だがそれも束の間、

「うわっ…!?」

急に身体が宙に浮いたかと思ったら、なぜかジョットに横抱きにされていた。思わず、その首にしがみ付く。

「ツナヨシ、甘いモノは好きか?」
「えっ、えっ…?」
「俺の屋敷に来い。ちょうどお茶の時間だ」
「ええっ…お、お茶ぁっ……!?」

そう言うなり、ジョットは混乱するツナの返事も聞かずに、スタスタとどこかに向かって歩きだした。

「ちょ、ちょっとぉぉぉぉっ!?」

森中に、ツナの絶叫が響き渡ったのは言うまでもない。


***

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