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□Queen and princess
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「ぐぴゃっ…!が、が・ま・ん……ぅぁぁああんっ!」
「あわわ!いけませんランボさん!それはまだ修理途中でして…!」
「えっ、ちょっと待っ……!」





ボフンッ!





始まりは、いつもと同じ。

リボーンにちょっかいを掛けようとしたランボが、見事に返り討ちに遭って。

十年バズーカで、未来の自分と入れ替わろうとして。


けど、いつもと違ったのは、

その十年バズーカが故障していて、ジャンニーニに直してもらっている最中だったこと。


そして、自分に向けて撃つはずが、何故か銃口は同じ部屋にいたツナに向いていたということ。

「うわっ!?」

大きな弾丸がこちらに飛んできて、ツナは咄嗟に目を瞑った。凄まじい衝撃の後、身体がまっ逆さまに落ちる感覚に襲われる。

「わぁぁぁぁっ!……ぶへっ!」

どこまで落ちるんだと思われたそれは唐突に終わって、ツナは顔からべしゃりと地面に突っ込んでしまった。

「っっっ……!」

地面には草が生えていて、さほどダメージはなかったものの、痛いものは痛い。
ツナが呻きながら目を開くと、

「ど、どこだろ…ここ……?」

そこは辺りに高い木々が生い茂る、どこかの森の中だった。

バズーカは故障をしていたので、ここが十年後の世界かどうかは分からない。

(ていうか森って…前にもこんなことあったような……)

未来に飛ばされ大変な目に遭ったことを思い出して、ツナは一気に真っ青になった。

徒歩に暮れていたその時、

「――誰だ?」
「ひっ…!」

突然背後から凛とした、若い男の声が聞こえて、ツナはびくりと肩を跳ねさせた。涼しげで綺麗な、だが芯のある声音。

ツナが慌てて振り返ると、

「っ……!」

そこにいた人物に、思わず息を飲んだ。

それは、二十代くらいの若くて綺麗な男だった。
男に綺麗という表現は変かもしれないが、その男には綺麗という言葉が一番似合う気がする。
陽の光に煌めく金色の髪に、同じ色の透き通るような瞳。中性的で酷く整った顔立ちをしているが、その瞳に見つめられると、何もかもを見透かされているような気持ちになる。

そんな、どこか神秘的な雰囲気を持つ男だった。

そして、ツナはその人物に見覚えがあって。

「ま、まさか……ぼ、ぼぼぼボンゴレプリーモ…!?」
「ん?何だお前…俺のことを知っているのか」

そう、それはツナの先祖でありボンゴレの初代ボスでもある、ボンゴレプリーモだったのだ。

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