From flowery bowers

□第7章
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いや、脅されなくてもそんな面倒なこと誰にも言わねぇよ。これ以上自分から危険に突っ込んでいくなんてあり得ないし、聞かれても絶対に答えねぇ。

で、美化委員会(というか委員長)から解放されるまでにもう一つ待ってたのは……リボーンからの呼び出しだった。呼び出しって言っても、こっちは別にお咎めっていうようなもんじゃなくて、

『……よぉ、今回もご苦労だったな?』

相変わらずのニヤニヤ笑いで、我らが担任は始めにそう宣った。

結局、今回も俺らは囮役というか、リボーンの都合の良いように動かされてた訳だ。始めに突っぱねられてから、ギリギリまで自分達だけで何とかしてるように思ってたけど……

やっぱり、今回もリボーンは先の先までお見通しだったんだろうか。まぁ、そうだと言われてもコイツなら全然驚かねぇけど。

『そうでもねぇよ。ただ、何が起こっても不思議じゃねぇから、あらゆる想定をしてチームを動かしてるだけだ』

うん、まぁそれがコイツもヤベェ奴なんだよなって再認識するところなんだが。

けど、いつも思うけど……協力しろって言うなら、少しくらい情報を教えてくれても良いような気がする(いや、一番良いのは俺らを巻き込まないでくれることなんだが)。先輩のことも、結局は俺らが言った通り一番関わってたのに。

そしたら、

『いや……アイツのことは、本当に直前まで確証が得られなかったからな』

そのことについては……初めて、リボーンが腑に落ちなさそうな顔をした。先輩が、あの先生の命令でいろんなことをさせられてたとか、ボンゴレリングの件で深く関わってたこととか?

『そうだ。妙だとは思っていたが……気になることも、分かってないことも実はまだあるしな』

……いや、頼むからまだ事件が解決してないとか言うなよ。あれだけ命懸けでいろいろやって、やっと解放されたと思ってたんだから。

というか、あの白蘭っていう凄そうな(ヤバそうな?)情報屋がいて、それでも分かってないことがあるのかよ……本当に、もう関わるのは勘弁だ。

『そうだな……』

そこでリボーンは、また珍しく笑みを消して何やら考えてるみたいだった。いや、恐いから止めてくれよマジで。

『ふん、まぁ……あの図書委員の身の安全についてはもう大丈夫だから、その辺は安心しろ』

まるで、それ以外は安心できないような言い方なんだが……いや、もう考えるのは止そう。

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