From flowery bowers
□第7章
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ただ、個人的には…文化祭の前よりも鬱屈してるというか、気分はどんよりしてるんだけどな。……周りから見れば、いつも通りだと思われても。
その原因は……もう分かりきってる。
ちなみに、文化祭が終わっていろんなことが落ち着くまでは、やっぱり数日ほどかかった。
次の日は休日、その次は代休だったんだが、のんびりするというよりもうほとんど動けない状態だった。疲れすぎて。
ちょっとホッとしたら、実は結構怪我してた所がかなり痛んできて、大人しく休むしかなかったというか。
多分、他の三人も似たようなものだったと思う。飯食う以外、ほとんど部屋に籠りきってたからな。
で、休みが明けてからは……予想はしてたけど、やっぱり美化委員会の呼び出しが待ってた。今回は事件に巻き込まれた先輩を助けただけだって訴えたら(本当は首を突っ込んだようなもんだけど)、そこは大目に見てくれたんだが……
……あの倉庫をめちゃくちゃにしたり(床をぶち抜いたり)、旧校舎屋上の小屋の壁を壊したり窓ガラスをぶち破ったのは……仕方なかったとはいえ、簡単にお許しは出なくて。
いや、それもあの先生とかヤバいおっさんのせいだし(特に銃弾が当たった所とか)、何なら隠されてた武器とかを見つけ出して、逆にお手柄だろうと思うんだが……それはそれ、これはこれらしい。
ただ、一応その功績は少しは認めてくれるってことで、壊した物の弁償はしなくて済んだけど(そもそも、一般人が払えるような額じゃないと思う)、代わりに……前みたいに、学校中の清掃をする羽目になった。放課後、毎日場所を変えてその週末までみっちりと。
あと、反省文も大量に書かされた。文化祭当日だけじゃなく、それより前もこっそり夜の寮を抜け出してたことを遡られてバレたから、それはもう大量に。
もちろん、掃除も反省文も面倒くさくて嫌だったが……監視してるのがあの美化委員長だから、逆らうのもサボるのもまぁ不可能な話で。
だから結局、一息吐けたのは……それらが全部終わった、週末になってからだった。
ちなみに、
『ああ……あと、あの秘密通路と七つのリングのことだけど』
それらが全て終わった後、その恐ろしい美化委員長が……最後にこう言った。
『分かってるとは思うけど、誰にも言わないでね。……どうなっても良いのなら、僕は止めないけど』
……そんな、恐ろしい脅し文句を付けて。